「儚い」の意味とは?読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「儚い」とは、「消えて無くなりやすいこと」や「不確かで当てにならないこと」です。
「儚い」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
![儚い](../../blog-images/1552267798750072.jpg)
目次
- 「儚い」の意味とは?
- 「儚い」の読み方
- 「儚い」の英語(解釈)
- 「儚い」の対義語
- 「儚い」の言葉の使い方
- 「儚い」を使った言葉と意味を解釈
- 「儚い」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「儚い」と「果敢ない」の違いはある?
- 「儚い」の類語や類義表現
「儚い」の意味とは?
![「儚い」の意味とは?](../../images_6_1_h2/20190307164431_01_h2.jpg)
「儚い」の意味は、「束の間であっけなく消えていくさま(消えて無くなりやすいこと)」「もろくて長続きしないこと」「不確実で頼りにならないこと」「実現の可能性が乏しいさま」などになります。
「儚い」という言葉の古語的な意味としては、「何の甲斐もなく無益であること」や「大したことがないさま」「思慮分別がなくて愚かであること」などの意味もあります。
「はかなくなる」という古語には、「亡くなる・死ぬ」の意味合いがあります。
現代では「儚い」という言葉は一般的に、「消えて無くなりやすいこと」や「もろくて長続きしないこと」、「不確かで頼り・当てにならないこと」の意味で使われています。
「儚い」の読み方
![「儚い」の読み方](../../images_6_1_h2/20190307164431_02_h2.jpg)
「儚い」の読み方は、「はかない」になります。
「儚い」の英語(解釈)
![「儚い」の英語(解釈)](../../images_6_1_h2/20190307164431_03_h2.jpg)
「儚い」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“fleeting”(「素早く過ぎていく・束の間の」から、「儚い」を意味します。)
“A nice time with a loved one is fleeting fantasy. ”(愛する人との素敵な時間は、儚い夢です。)
“short lived”(「短命な・短い人生である」から、「儚い」を意味します。)
“My brother's life was short lived. ”(私の弟の人生は、儚いものでした。私の弟の人生は、短命に終わりました。)
“empty”(「むなしい・空っぽの」から、「儚い」を意味します。)
“The empty hope is better gone. ”(儚い希望(むなしい希望)など無くなってしまった方が良いのです。)
“ephemeral”(「儚い・束の間の・短命な」から、「儚い」を意味します。)
“Human is ephemeral existence. ”(人間は儚い存在です。)
「儚い」の対義語
![「儚い」の対義語](../../images_6_1_h2/20190307164431_04_h2.jpg)
「儚い」の対義語として、「確固・確か」「しぶとい・したたか」「永遠・不変」「恒久(こうきゅう)・不朽(ふきゅう)」などが上げられます。
「確固・確か」とは「確実であり根拠があること」、「しぶとい」とは「なかなか消えないこと・諦めないこと」を意味しています。
「したたか」という言葉は、「手ごわいこと・粘り強いこと・計算高いこと」を意味します。
「永遠・不変」とは「ずっと変わらずにそのまま続くこと・変化せず終わらないこと」、「恒久」とは「常に同じ状態で有り続けること」、「不朽」とは「朽ちず終わらないこと」を意味する言葉です。
それらの意味から、消えて無くなりやすいことを示す「儚い」の対義語として、「確固・しぶとい・したたか・永遠・不変・恒久・不朽」などを考えることができるのです。
「儚い」の言葉の使い方
![「儚い」の言葉の使い方](../../images_6_1_h2/20190307164431_05_h2.jpg)
「儚い」の言葉の使い方は、「消えて無くなりやすい様子」や「もろくて長続きしない状態」、「不確かで当てにならない状況・人物」などに対して使うという使い方になります。
「儚い」という言葉は、「あっけなく短い時間で消えたり死んだりする状態」や「根拠・確実性がなくて頼りにならない状況・人」に対して使うことができるのです。
例えば、「志望校合格の儚い希望も失われてしまいました」や「儚いことを知りながらも人は恋にのめり込む」などの文章において、「儚い」の言葉を正しく使用できます。
「儚い」を使った言葉と意味を解釈
![「儚い」を使った言葉と意味を解釈](../../images_6_1_h2/20190307164431_06_h2.jpg)
「儚い」を使った言葉である「儚い人生」「儚いもの」について、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「儚い人生」
- 「儚いもの」
「儚い人生」
「儚い人生」の言葉の意味は、「短命に終わる人生」や「長いと思っていても過ぎてみれば束の間の人生」になります。
「儚い人生」というのは、「人生の短さ・あっけなさ・虚しさ」を意味する典型的な言葉であり、仏教の諸行無常・諸法無我などの真理にもつながる人生観として解釈できます。
「儚いもの」
「儚いもの」の言葉の意味は、「確実ではなくて消えて無くなりやすいもの」や「もろくてすぐに壊れてしまうもの(失われてしまうもの)」になります。
「儚いもの」というのは、「強固ではなくて長続きしないもの」のことであり、「もろくてすぐに崩れてしまいやすいもの」のことなのです。
「愛情・友情・夢・生命」などが「儚いもの」として上げられることが多くなっています。
「儚い」を使った例文や短文・意味を解釈
![「儚い」を使った例文や短文・意味を解釈](../../images_6_1_h2/20190307164431_07_h2.jpg)
「儚い」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「儚い」の例文1
- 「儚い」の例文2
「儚い」の例文1
「諸行無常の真理から逃れられない儚い人生であればこそ、この一瞬一瞬を大切に味わいながら生きていきたいのです」
この「儚い」を使った例文は、「永遠に変わらないものなどないという真理から逃れられない長くは続かない人生(すぐに終わってしまう人生)であればこそ、この一瞬一瞬を大切に味わいながら生きていきたい」ということを意味しています。
「儚い」の例文2
「アイドルとして有名になってちやほやされたいという夢は、それほど美人でもない私にとっては儚い夢でした」
この「儚い」を使った例文は、「アイドルとして有名になってちやほやされたいという夢は、特別な美人でもない私にとっては、実現する可能性の乏しい夢(非現実的な夢)だった」ということを意味しています。
「儚い」と「果敢ない」の違いはある?
![「儚い」と「果敢ない」の違いはある?](../../images_6_1_h2/20190307164431_08_h2.jpg)
「儚い」と「果敢ない」の言葉には意味の違いはなく、どちらも「はかない」と読みますが、現代では一般に「儚い」の方がよく使われています。
元々、「はかない」という平仮名の日本語に後から漢字を当てたものなので、「儚い」も「果敢ない」もどちらも間違いではありません。
漢字の意味の解釈では、「儚い」の「儚」は「人の夢のむなしさ・あっけなく消えてしまう人の夢」を連想させる漢字になっています。
「果敢ない」の方は、「果敢(かかん)が無い」ということから、「決断力が無くて行動できないこと=実現可能性がなく頼りにならないこと」を連想させる漢字になっているのです。
「儚い」の類語や類義表現
![「儚い」の類語や類義表現](../../images_6_1_h2/20190307164431_09_h2.jpg)
「儚い」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「儚い」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「脆い・虚しい・あっけない」
- 「頼り(当て)にならない・非現実的」
「脆い・虚しい・あっけない」
「儚い」の類語・類義表現として、「脆い(もろい)・虚しい(むなしい)・あっけない」があります。
「脆い」とは「強くなくてすぐに壊れてしまうこと」、「虚しい」とは「空虚で意味がない」、「あっけない」とは「すぐに終わってしまうこと」や「予想よりも内容が無くて物足りない」を意味しています。
それらの意味から、あっけなく消えていくさまを示す「儚い」の類語として、「脆い・虚しい・あっけない」を指摘することができます。
「頼り(当て)にならない・非現実的」
「儚い」の類語・類義表現として、「頼り(当て)にならない・非現実的」があります。
「儚い」の言葉の意味は、「不確かで頼りにならないこと」や「根拠がなくて実現する可能性が低いこと」になります。
その意味から、「儚い」に良く似た意味を持つ類義表現として、「頼り(当て)にならない・非現実的」を上げることができるのです。
「儚い」という言葉について徹底的に解説しましたが、儚いには「束の間であっけなく消えていく様子・もろくて長続きしないこと」や「不確実で根拠がなく頼りにならないこと」などの意味があります。
「儚い」の類語・類義表現としては、「脆い・虚しい・あっけない」「頼り(当て)にならない・非現実的」などがあります。
「儚い」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。