「新規」とは?意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
仕事をしていると、「新規」という言葉が頻繁に出てきますが、この言葉はビジネスシーンだけではなく、色々な場面で耳にすることがあります。
「新規契約」や「新規顧客」、「新規建築」などと、企業では当たり前のように出てくる言葉ですが、この言葉が使われる機会があまりに多いために、どのような意味があり、どのようなシーンで活用できるのは、改めて考える機会が少ないのではないでしょうか?
今回は、この「新規」について、言葉の意味や活用場面を見ていくことで、言葉の理解を深めてもらえればと思います。
普段から何げなく使われている言葉だけに、この意味を理解できると、さらに言葉のボキャブラーを増やして、色々なところで活用することができるはずです。
目次
- 「新規」の意味とは?
- 「新規」の読み方
- 「新規」の英語(解釈)
- 「新規」の対義語
- 「新規」の言葉の使い方
- 「新規」を使った言葉と意味を解釈
- 「新規」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「新規」と「新奇」の違い
- 「新規」の類語や類義表現
「新規」の意味とは?
「新規」とは、「今までの状態から離れて新たにことをすること」という意味を持つ言葉です。
「改めてやり直すこと」を「新規巻き直しで頑張る」といったようなケースでも活用されることがあります。
「新規」の読み方
「新規」は「しんき」という読み方になりますが、職場でもよく耳にする言葉なので、読み方で戸惑うことが少ないでしょう。
「新規」の英語(解釈)
「新規」を英語で表現するなら、“A new”=「新しいもの」、「あたらしいこと」という言葉で訳すことができます。
また、最近では、“de novo”(デノボ)という英訳もありますが、元々はラテン語で「最初から」とか「あらためて」という意味で活用されることがあります。
「新規」の対義語
「今までの状態から離れて新たにことをすること」という意味の「新規」の対義語としては、「既存」という言葉が出てきます。
この意味は、「既にあること」ということを指しており、「既存」もビジネス場面ではよく使われる言葉です。
「既存設備を有効活用する」というような使い方がありますが、ビジネス業界では常に「新規」の事業を創造することで、経営の拡大を図ろうとしています。
しかし、「既にある資産・人材・設備」を活用して、「既存」事業を維持・拡大することも、企業の宿命と言えるかもしれません。
「既存」のものをおざなりにしたままで、「新規」のものを創ることは決して許されることではありません。
「既存」を大事にしつつも、「新規」を目指すことで、新たな世界を創造することができると思うのです。
「新規」の言葉の使い方
身近な場面で「新規」という言葉が使われるとするなら、飲食店で「新たに来たお客さん」のことを「新規の客」と言うことがあります。
また、ビジネスでは、「新規事業」として使われることも多く、「新しく事業を始めることを指しています。
このように様々な場面で使われる言葉の1つと言えます。
「新規」を使った言葉と意味を解釈
「新規」を使う言葉には、色々な用語がありますが、ここで2つの言葉を紹介してみたいと思います。
- 「ご新規さん」
- 「新規開拓」
「ご新規さん」
「ご新規さん」という言葉も、飲食店などで使われており、「ご新規さんご案内します」といった場面で聞くことがあります。
常連さんとは異なり、店員さんも見慣れないお客さんなので、「ご新規さん」かどうかはすぐに分かるはずです。
「新規開拓」
「新規開拓」という用語でも「新規」が使われていますが、「既存の得意先ではなく新しく顧客を作ること」、あるいは「そのための活動」のことを指している用語です。
一方で「既存」の得意先に対しては、売上をさらにアップさせる活動を「深耕拡大」、「深耕開拓」と呼んで、営業手法で使い分けがされています。
「新規開拓」は、ビジネスを維持・拡大する上で重要な活動となってきますので、定期的に「新規開拓」が展開されています。
「新規」を使った例文や短文・意味を解釈
では、ここで「新規」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「新規」の例文1
- 7-2.「新規」の 例文2
「新規」の例文1
「新規のフォルダ作成は、絶対に行わないでください」
このような社内文がメールで回されることがあります。
発信元は、会社の情報システム部門が主なのですが、現代のビジネス業界では、IT機器を使った業務活動が前提となっています。
定期的に、社用PCや基幹システムの刷新が図られていますが、ネットワーク上でも、ファイルサーバーやプリントサーバーが稼働しています。
しかし、そのデータベースでは、企業の中で、一定ルールに基づき運用されているので、個人で「新規」のフォルダを作ってしまうと、混乱を引き起こしてしまう可能性があります。
そのためにこのような警告メールが出されることがあります。
7-2.「新規」の 例文2
「今年度、新規事業のためにプロジェクトを発足させる」
企業においては、「新規事業」を創造することは中期的な観点から必要不可欠なことと言えるでしょう。
しかし、いきなり新たな事業をスタートさせることは至難の業となりますので、このような例文に見るように、プロジェクトを立ち上げて進めていくことになります。
「新規」と「新奇」の違い
「新規」と似たような言葉で「新奇」という言葉がありますが、どのような意味を持つ言葉でしょうか?
「新規」とは「今までの状態から離れて新たにことをすること」という意味がありましたが、「新奇」とは「目新しく普通と違っていること」という意味になります。
この「新奇」は、あまり触れる機会が少ない言葉ですが、「あいつのアイデアには新奇さがあるね」というように「新奇さ」という形で使われる場合があります。
「新規」の類語や類義表現
「新規」は、別に次のような類義語もあります。
- 「目新しい」
- 「斬新」
「目新しい」
「目新しい」とは、「今まで見たことも無い新しさがある」、「見て珍しい」という意味があり、「その製品には、目新しいものが感じられない」という否定形で使われることもあります。
「斬新」
「斬新」とは、「趣向が飛び抜けて新しいこと」という意味がある言葉で、「斬新なデザイン」などの表現で用いられています。
メーカーでは、従来のデザインを一新して、「斬新なデザイン」にすることで、「新規顧客」を開拓することもありますね。
「新規」という言葉を使う機会は、仕事をしている人であれば、耳にタコができるくらいに出てくる言葉ではないかと思います。
しかし、「新規」のことも始めるには、かなりのパワーが必要になることも多く、将来的なビジョンを明確にして手掛けることが重要になっていきます。
「新規」のことを進めることは、ある意味、「企業の宿命」とも言えるでしょう。