「攻撃は最大の防御」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「攻撃は最大の防御」は、ゲームでよく使われますが、実はかなり昔からある言葉です。
目次
- 「攻撃は最大の防御」の意味とは?
- 「攻撃は最大の防御」の読み方
- 「攻撃は最大の防御」の英語(解釈)
- 「攻撃は最大の防御」の由来
- 「攻撃は最大の防御」の言葉の使い方
- 「攻撃は最大の防御」を使った例文・短文(解釈)
- 「攻撃は最大の防御」の類義語や似た表現
- 「攻撃は最大の防御」は座右の銘にしても大丈夫?
「攻撃は最大の防御」の意味とは?
この「攻撃は最大の防御」という言葉には色々な解釈がありますが、「攻撃中は防御を考える必要はない」、「先に攻撃して倒してしまえばいい」といった意味で解釈するのが一般的です。
つまり、攻撃によって防御する必要がなくなることを「最大の防御」と表現しています。
攻撃すること以上の防御の方法はないと言っているのです。
ゲームでこの言葉を使う時には、先の意味通りに「守るより先に倒してしまおう」と思って使うだけでなく、「ともかく戦おう」という意味のこともあります。
後者の場合には勝算もなく、ただ単に戦いたいだけ(守るのは面白くない)という理由のことも多いです。
「攻撃は最大の防御」の読み方
「攻撃は最大の防御」は、「こうげきはさいだいのぼうぎょ」と発音します。
使われ方として、「攻撃は最大の防御なり」とすることが多いですが、これは、この形でことわざとして辞書などに載っていることが多いからです。
「攻撃」、「最大」、「防御」共に簡単な漢字の言葉なので、読み方を間違えることはないでしょう。
先のように最後に「なり」を付けても意味は全く一緒です。
「攻撃は最大の防御」の英語(解釈)
「攻撃は最大の防御」は、英語では“attack is the best form of defense”と表現されます。
日本語の「攻撃は最大の防御」を英訳した訳ではなく、この英語表現が日本語に訳されてできた言葉です。
つまり、この“attack is the best form of defense”が、「攻撃は最大の防御」の語源であり、日本で作られた言葉ではありません。
この英語表現がなければ生まれていなかった言葉だと言っていいでしょう。
「攻撃は最大の防御」の由来
「攻撃は最大の防御」という言葉の由来は、紀元前約500年に中国の孫氏によって記された兵法の中の「勝つべき者は攻なり」という一節からだという説があり、日本では昔からこの説が有力だとされてきましたが、実はそうではないことが分かっています。
その理由は2つあり、1つは先の一節にはその前に「勝つべからざる者は守なり」とあり、この2つはまとめて解釈されるべきだという点からです。
そのまとめた解釈では、「守ってばかりでは勝つことはできない、勝つなら攻撃を行うべきだ」となります。
この後ろの方だけから言葉(ことわざ)を作ったとは思えないからです。
もう1つは、古代の西ローマ帝国で、前項に挙げた“attack is the best form of defense”に当たる表現(ラテン語)が戦いの原則として使われていたのが分かっており、これが英語に翻訳された後、日本語にも訳されたという流れが由来だという説が一番自然だと考えられる為で、これが本当の由来だとされています。
「攻撃は最大の防御」の言葉の使い方
「攻撃は最大の防御」は、ゲームにおいては先の説明のように、「防御することは考えず、その前に攻撃して倒してしまおう」と思った時に使う言葉です。
そのゲームだけでなく、この言葉は日常でも見聞きします。
その場合には、「相手より先に仕掛ける」時に使われます。
例として、1つの案件に二社が競合している状態で、相手より先に値下げなどの条件面での「攻撃」を仕掛けることの表現として使えます。
「攻撃は最大の防御」を使った例文・短文(解釈)
「攻撃は最大の防御」を使った例文や短文です。
ゲームで使っている例と、日常で使っている例になります。
- 「攻撃は最大の防御」の例文1
- 「攻撃は最大の防御」の例文2
- 「攻撃は最大の防御」の例文3
「攻撃は最大の防御」の例文1
「防御に全く力を入れていないのは、攻撃は最大の防御だからだ」
ゲームにおいて、防御は全く考えず、攻撃一辺倒のパーティを組んでいるような時によく使われる例になります。
本当にそう(攻撃だけが充実していれば問題ないと)思っている時だけでなく、単に防御を(そこまで)考えたくないといういい訳として使っていることも多いようです。
「攻撃は最大の防御」の例文2
「攻撃は最大の防御とは言ったもので、どこよりも先に具体的な金額を提示したのが勝因だった」
ビジネスで使っている例で、一番先に具体的な交渉に望んだことでその仕事を勝ち取ることができたと言っています。
本来の意味とは多少異なりますが、日常で使われる際にはこのような形のことが多いです(何となく意味が通れば、そのような使い方で構いません)。
「攻撃は最大の防御」の例文3
「攻撃は最大の防御という通り、ともかく先にパンチを出せ」
ボクシングなどの格闘技では、この「攻撃は最大の防御」を使った指示が出されることがあります。
言葉の意味の通り、先に攻撃することで、そのまま押し切ってしまおういう考え方からですが、もちろんその通りにうまくいくとは限りません。
「攻撃は最大の防御」の類義語や似た表現
「攻撃は最大の防御」と似た意味で使える表現です。
どちらも一度は聞いたことがあるかも知れません。
- 「先手必勝」【せんてひっしょう】
- 「攻防一体」【こうぼういったい】
「先手必勝」【せんてひっしょう】
「攻撃は最大の防御」と共に使われることも多い言葉です。
例えば、「ここは先手必勝、攻撃は最大の防御といった場面だ」などの形です。
意味は「先に攻めた方が勝つ」と解釈してください。
「攻撃は最大の防御」の類義語で、勝つ為にはそのような心構えが必要だと言いたい時によく使われます。
「攻防一体」【こうぼういったい】
「攻撃だけでなく、防御にも力を入れてこそ完成する」という意味で使います。
そのどちら共に大切で、片方だけでは駄目だという表現です。
「攻撃も防御もどちらも鍛えなければいけない」といった意味で使われることがありますが、そうではないので注意してください。
この使い方は誤用になります。
「攻撃は最大の防御」は座右の銘にしても大丈夫?
「座右の銘」とは、自分の人生における指針にしようと決めた言葉のことで、有名な四字熟語やことわざから引用されることがほとんどです。
その座右の銘に「攻撃は最大の防御」を挙げているスポーツ選手も多く、そのように用いても問題のない言葉です。
そのような選手はこの言葉の通り、ともかく攻撃というプレイスタイルのことが多いと言えるでしょう。
「攻撃は最大の防御」は、行動における「スタイル」の1つだと言っていいでしょう。
ゲームや何かの競技を行う際だけでなく、、時にはビジネスで勝ち抜く為に取り入れられることもあります。