「気丈に振る舞う」の意味・類語【使い方や例文】
人は、仕事やプライベートの中で様々な悩みを抱えていますが、その悩みを職場の同僚の前や、友人の前で中々、表面に出せないことがあります。
気持ちがすごく落ち込んでいたとしても、誰にも悟られないようにしなくてはならないこともあるでしょう。
このような場面で使われる言葉が「気丈に振る舞う」という表現です。
この様に振る舞える人は、普段からメンタルがしっかりしており、ちょっとしたことではブレることがありません。
ここではこの「気丈に振る舞う」について意味や使い方を見ながら、説明していきたいと思います。
目次
- 「気丈に振る舞う」の意味とは?
- 「気丈に振る舞う」の読み方
- 「気丈に振る舞う」の言葉の使い方
- 「気丈に振る舞う」を使った例文・短文(解釈)
- 「気丈に振る舞う」の英語と解釈
- 「気丈に振る舞う」の類語や類義表現
「気丈に振る舞う」の意味とは?
「気丈に振る舞う」の「気丈」とは、「心がしっかりとしており、気持ちを保っている様子」という意味があります。
このことから「気丈に振る舞う」の意味は、「心をしっかりと持って行動すること」と解釈することができます。
「気丈に振る舞う」の読み方
「気丈に振る舞う」は、「きじょうにふるまう」という読み方になります。
「気丈に振る舞う」の言葉の使い方
「気丈に振る舞う」の使い方としては、辛いことがあっても決して悩んだり、不安な様子を見せることなく、強い姿勢で振る舞っている場合に使われることになります。
人は辛い時や悲しい時に、精神的なショックを受けて普通の状態ではいられなくなり、心が動揺してしまいます。
しかし、その悲しみを乗り越えて行くことで、強い心を持つことができるようになり、弱い姿を他の人に見せないように踏ん張ることができるのです。
「気丈に振る舞っている」人を見ると、悲しいはずなのに、健気にも頑張っているの姿が理解できて、相手の本当の辛さが、自然と伝わって来るものです。
「気丈に振る舞う」を使った例文・短文(解釈)
では、「気丈に振る舞う」を使うなら、どのような場面が想定されるでしょうか?
例文形式で挙げてみることにしました。
- 「気丈に振る舞う」の例文1
- 「気丈に振る舞う」の例文2
- 「気丈に振る舞う」の例文3
「気丈に振る舞う」の例文1
「彼は気丈に振る舞っているが、とてもリーダーシップがあると思います」
気丈な人は、どのような困難なことが降りかかってきても、その壁に立ち向かっていく勇気があります。
このような人は、リーダーとしての資格を十分に持っている人であり、自分の弱い点を誰にも見せることなくリーダーシップを発揮していくことでしょう。
そのために、自分に例え、大きな問題や悲しみ、ハプニングが起きたとしても、悲しんだり、悩んでいることができないのです。
気丈な性格の人であれば、すぐに気持ちを切り替えて、こころを平常に戻すことができるので、しっかりとしている人の印象が強く、いざという時にも、とても頼りにされる存在なのです。
「気丈に振る舞う」の例文2
「私の上司は、常に気丈に振る舞っており、誰に対しても堂々としている」
気丈夫な人は、誰に対しても堂々とした姿勢で接します。
そのために、物怖じしない態度が互いに信頼感を生むのですが、相手がとても高圧的な凄い人であっても、自分は自分だという強い信念から、堂々と振る舞うことができるのです。
普通の人であれば、上司や立場の上の人に意見を言うことで、敵対されることを恐れるものです。
しかし、気丈夫な人は自分の意見を堂々としっかりと相手に告げることができます。
相手もそのような堂々とした態度にきちんと耳を傾けるので、敵対視することなく、むしろ意見をしっかりと受け止めてくれることが少なくありません。
これは強い心を持っているからであり、誰に対しても堂々と振る舞うことができるわけです。
「気丈に振る舞う」の例文3
「ネガティブな発言をしないのも、気丈な振る舞いの姿です」
気丈な人は強い心を持っていると言われていますが、挫折したりショックを受けても、強い心を持っているおかげで、困難なのとでも立ち向かうことができるのです。
誰でも自分の考えている通り事が上手行かない時は、愚痴を言ったりネガティブな考え方になるでしょう。
しかし、気丈な人はどんな時でも強い気持ちをキープし続けることができるので、決してネガティブな発言をすることがありません。
常にポジティブは思考であることから、ネガティブな発言が出ないことは当然のことなのです。
また、人からは時々悩みの無い人だも思われる人いるかもしれませんが、気丈な人も悩みはもちろんあります。
「気丈に振る舞う」の英語と解釈
「気丈に振る舞う」を英語で言うならら“mental strength much more”とい表現になるでしょう。
「気丈に振る舞う」の類語や類義表現
では、ここから「気丈に振る舞う」の類義語を見ていきます。
- 「タフ」
- 「心臓に毛の生えた」
- 「芯の強い」
「タフ」
「タフ」とは身近な会話の中でも、よく使われる言葉ですが、「頑丈でたくましい様子」を意味しています。
「心臓に毛の生えた」
これも「気丈に振る舞う」の類義語の一つですが、「心臓に毛が生えている」とは、「あつかましい」、「図々しい(ずうずうしい)」、「度胸のある」、「怖いもの知らず」と言ったような意味で使われる言葉です。
「心臓に毛が生えている」という表現は比喩的なもので、実際に心臓に毛の生えている人はいません。
この言葉が生まれたのは、江戸時代の「肝に毛が生える」に由来しているとされています。
肝(肝臓)は、「肝が据わる」や「肝っ玉」で使われますが、度胸や勇気、精神力などの例えです。
毛が生えている皮膚は毛がない皮膚より丈夫で強い印象があったので、「毛が生えた心臓」は「強い心臓」と思われるのです。
このことから「あつかましい」などの意味がある言葉として、現在のような意味を持つようになったと考えられています。
「芯の強い」
普通は自分の考えや思い、意志を持っていることは当たり前のことですが、中には他人の意見に左右されてすぐふらつく人も結構いるものです。
自分の意志をしっかり貫き抜くことができて、誰もか納得するような振る舞いのようができる人が芯の強い人です。
その一方で屁理屈ばかり言っている人は、単なる頑固者でしかありません。
「気丈に振る舞う」という姿勢を貫いている人は、端から見ていても、応援をしたくなるものです。
世の中にはすぐに他人に頼ろうとしたり、逃げだそうとする人が多いのですが、どのような困難な場面に陥っても、決して迷うことなく立ち向かえる強さを持つ人でありたいと思うことが大切です。