意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「暗澹たる思い」の意味・類語【使い方や例文】

毎日、忙しく慌ただしい毎日を過ごしているサラリーマンの人は、ゆっくりと頭の中で考えを巡らすことができないくらいにバタバタと動き回っているのではないでしょうか? 一体、何故、俺はこんなことをしているのだろう?」と自分でも理解できない不安が近づいてきます。

そんな時に出てくる言葉が、「暗澹たる思い」と思います。

今回は、この「暗澹たる思い」について、説明をしていくことにします。

暗澹たる思い

Meaning-Book
「暗澹たる思い」の意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「暗澹たる思い」の意味とは?
  • 「暗澹たる思い」の読み方
  • 「暗澹たる思い」の言葉の使い方
  • 「暗澹たる思い」を使った例文・短文(解釈)
  • 「暗澹たる思い」の英語と解釈
  • 「暗澹たる思い」の類語や類義表現


「暗澹たる思い」の意味とは?

「暗澹たる思い」の意味とは?

「暗澹たる思い」という言葉は、普段の他愛もない日常的な生活の会話では、あまり出てくることはないでしょう。

仕事の場面でも、この言葉を使うことができる人は少ないかもしれませんが、古い文献や小説の中では、よく出てくるフレーズです。

「暗澹たる思い」とは、「暗くて静かな状態」「雰囲気が暗く沈んでいるさま」「薄暗くてぼんやりしている雰囲気」というような意味があります。

「どんより」という表現で言い換えることもできますが、そこから転じて「見通しが悪く将来に希望が見えず不安な感じになること」「何となく苦しいような感じ」という意味も出てきました。



「暗澹たる思い」の読み方

「暗澹たる思い」の読み方

「暗澹たる思い」は、「あんたんたるおもい」という読み方になります。

「暗澹たる思い」の言葉の使い方

「暗澹たる思い」の言葉の使い方

「暗澹たる思い」が使われる場面としては、先が見えない自分の将来に不安を覚えたり、何とも言えない恐怖感や不安感に教われた時に使うことが挙げられます。



「暗澹たる思い」を使った例文・短文(解釈)

「暗澹たる思い」を使った例文・短文(解釈)

ここで「暗澹たる思い」を使った例文を見ていきながら、活用シーンを具体的にイメージさせていこうと思います。

  • 「暗澹たる思い」の例文1
  • 「暗澹たる思い」の例文2
  • 「暗澹たる思い」の例文3

「暗澹たる思い」の例文1

「外国人でさえ捉えられない東京の姿に顔暗澹たる思いがした」

ここで言う「暗澹たる思い」とは、「先行きが見えずにとても不安になってしまう」という解釈が当てはまるかもしれません。

東京は言わずもがな、日本の首都であり、最大の都市です。

この大都市・東京を目の前にした時に、海外から日本に訪れる外国人の目には、どのように写っているのでしょうか? 常に変化する東京を見て、どのような都市に変貌していくのか、将来を予測できない面があるのかもしれません。

そんなことを考えると、「暗澹たる思い」という言葉が浮かんで来てしまうのです。

「暗澹たる思い」の例文2

「彼は恐ろしい死の床の枕元で暗澹たる思いに沈むのでした」

もし自分が先のない命だったら、頭の中に去来することは何でしょうか?

残していく家族のことや、愛する人のこと、あるいは自分の仕事のことやペットのことなど様々なことがあることでしょう。

しかし、そのように思っていても、もう回復の見込みがない自分にとっては、もはや何もすることができないと「暗澹たる思い」になってしまうのです。

「暗澹たる思い」の例文3

「懸命に消火に当たる隊員の頭の中にはに暗澹たる思いが広がっていた」

火事の場面を見たことがあるでしょうか?

現場から離れていても、その熱気はすさまじく、見ているだけで大きな恐怖感に教われてしまいます。

しかし、消化活動を行う消防隊員は、一刻の早く鎮火させて人命救助に当たるわけですが、あまりにも被害の規模が大きいと頭の中では、もはや手遅れという思いもよぎるのではないかと思います。

「暗澹たる思い」の英語と解釈

「暗澹たる思い」の英語と解釈

「暗澹たる思い」を英語で訳すと“Gloomy thoughts”という表現になります。

「暗澹たる思い」の類語や類義表現

「暗澹たる思い」の類語や類義表現

では、ここから「暗澹たる思い」に似ている意味の言葉を見ていくことにしましょう。

  • 「鬱々たる」
  • 「やる瀬ない」
  • 「暗然たる」

「鬱々たる」

「うつうつたる」という読み方になる「鬱々たる」は、「心がふさいで晴れ晴れしないさま」という意味があります。

何かスッキリしない気持ちのことを指していますが、「酔いもすっかり醒め果てて、残っているのは、胸のむかつきと鬱々たる気分だけです」というような文を作ることができます。

ここで気持ちが晴れないのは、精神的なものだけではなく、二日酔いでも使われることがあります。

「やる瀬ない」

「やる瀬ない」とは、「憂い・悲しみを紛らわそうとしても、晴らしどころがなくてせつない」ということです。

気持ちにやり場がなかったり、切ないことや辛いような暗い気持ちを表す言葉です。

物事がうまくいかずに、どうすることもできない時に、「やる瀬ない」が使われることが多いです。

「彼女に僕の気持ちがしっかりと伝わらずにやる瀬なくなる」という言い方がありまが、恋好きな彼女に自分の気持ちを伝えようと必死で考えたり、行動をしていて中中々その思いが伝わらない状況で、辛く感じているということです。

「暗然たる」

「暗然たる」は、「暗いさま」や、「はっきりしないさま」という意味がある他、「悲しみや憂いに心がふさいでいるさま」を指すこともあります。

「暗然たる思いに沈んでしまい、何もすることが気力を失ってしまった」というような使い方ができます。

「暗然たる」という言葉が使われている時は、とても重たい空気が流れている感じがしますが、恐怖感、不安感、絶望感をまとめて背負ったような印象を覚えてしまいます。

icon まとめ

「暗然たる思い」となる心境は、どんな人でもあることではないでしょうか?

誰でも将来の ことを正確に予測することはできません。

しかも、世の中は常に環境が激変しているので、来年のことはおろか、明日のことまで観てない場合もあります。

しかし、先が見えないからと言って、ビクビクとしているだけでは何も始まらないのです。

ここは気持ちをドンと据えて、どんなことが向かってきても、一喜一憂せずにしっかりと現実を受け止めるようにした方がいいでしょう。

そうすることで、数多くの経験を積んで気力を充実させることができます。

多くのサラリーマンの中でも、困難なことがあっても決して動じない人がいますが、そのような人達は、あえて困難に立ち向かい、精神的にも肉体的にも強くたくましくなっているのです。


関連記事



当サイトよりのお願い

当サイトの掲載記事で、間違い・不具合がございましたら、お問い合わせからご連絡いただければ幸いです。