「永遠不滅」の意味!使い方や例文!永久不滅ポイントについても解釈
永遠不滅という表現はあまり見掛けないかも知れませんが、辞典にも記載のある立派な四字熟語です。
目次
- 「永遠不滅」の意味とは?
- 「永遠不滅」を分解して解釈
- 「永遠不滅」の使い方
- 「永遠不滅」を使った例文と解釈
- 「永遠」と「永久」の違い
- 「永遠不滅」の類義表現
- 「永遠不滅」を英語にすると?
「永遠不滅」の意味とは?
永遠不滅とは、「永遠に無くならない(滅することはない)」ことを表す為の言葉です。
「○○は永遠不滅」と言えば、その○○が今後無くなることはないだろうという意味になります。
本当にその通りの場合だけでなく、そうだと思っている(願っている)ということを強く表す意味で使っても構いません。
未来に何が残って何が無くなるかということなど、誰にも分かりません。永遠不滅ポイントに関しても思っている(願っている)と言う意味になります。
- 「永遠不滅」の読み方
「永遠不滅」の読み方
「永遠不滅」は、「えいえんふめつ」と発音します。
どれも決して難しい漢字ではないので、四字熟語として読み方を間違えることはないでしょうが、つい間違えてしまいがちなのが、「永久不滅」=「えいきゅうふめつ」という言葉との混同です。
この「永久不滅」という四字熟語は存在しませんが、世間では何故かこちらの方をよく使われています。
しかし、「永遠不滅」の誤用なので、間違えてそちらで覚えてしまうことのないように注意してください。
「永遠不滅」を分解して解釈
永遠不滅を2つに分解して、この四字熟語の成り立ちを詳しく見ていきましょう。
この2つの言葉が組み合わさることで、言わんとする意味になるのが分かると思います。
- 「永遠」【えいえん】
- 「不滅」【ふめつ】
「永遠」【えいえん】
「永遠」という言葉は、「時間や世代を超越して、これから先ずっと」という意味で使う言葉です。
もちろん、そこまで先のことまで分かるはずがありませんが、科学的な推測の結果であったり、願望を絡めて使って構いません。
「不滅」【ふめつ】
「不滅」は読んで字の如く、「滅することがない」という意味の言葉です。
「永遠」と一緒に使うことで、「この先、考えられる範囲を超越して無くなることがない(だろう)」という意味になります。
「永遠」と共に、この「不滅」も単独でも使える言葉です。
「永遠不滅」の使い方
永遠不滅は、ほとんどのケースで文章の最後の締めとして使われます。
「○○は永遠不滅」という表現の後に言葉を続けることはあまりなく、体言止めとなる訳です。
「永遠に不滅」と間に「に」を入れて使うと、その後に言葉を続けられるようになります。
「○○は永遠に不滅だけど〜」といった使い方ができるようになります。
「永遠不滅」を使った例文と解釈
永遠不滅という言葉で文章を締めることになるので、例文も必然的に限られますが、難しい使い方をする言葉ではないので、これらの例だけで使い方については問題ないでしょう。
- 「俺の阪神タイガース愛は永遠不滅」
- 「次々と新しいアイドルグループが登場するが、何年経っても○○は永遠不滅!」
- 「LEDの光は理論的には永遠不滅だ」
「俺の阪神タイガース愛は永遠不滅」
熱狂的なプロ野球球団のファンの中には、このような人も多いと思われます。
使い方としてもとても適当で、このように使う言葉だと考えておけばいいでしょう。
「次々と新しいアイドルグループが登場するが、何年経っても○○は永遠不滅!」
上の例と似ていますが、共に願望を込めた意味で使っています。
このような使い方が合う言葉で、その対象が本当にこの先無くならないのかどうかはあまり関係ないと言えるでしょう。
そう言ってしまうと、言葉の重みの割にはいい加減な使い方ばかりだと思ってしまうかも知れませんが、そうに違いない、そう強く願望するという場合にそれを一番よく表現できる言葉だと考えてください。
「LEDの光は理論的には永遠不滅だ」
最後に「だ」を付けていますが、その方が文章として適切だと思われる場合には、無理に「永遠不滅」と体言止めにするよりいい場合もあるという例になります。
LEDはこの例文のように、理論上では明かりが絶えることはない(物理的な破損は除きます)と言われていますが、本当にそうなのかはまだ誰にも分かりません。
それは、LEDというものが登場してからまだ50年程度しか経っていないからです。
この程度の期間では、「永遠」と言うにはまだまだ遠いです。
「永遠」と「永久」の違い
先にも書きましたが、「永遠」は「永久」と混同されがちです。
この2つは似た意味の言葉同士ですが、「永久」の方には「時間や世代を超越して」という意味は含まれていないので、「永遠」より意味が弱いニュアンスになります。
「いつかは朽ちる時が来るが、それはまだまだ先」という意味で使う言葉です。
よって、かの長嶋茂雄氏が引退セレモニーで語った名セリフの「我が巨人軍は永久に不滅です」では、そのうち無くなるかも知れないということになってしまい、今ひとつ迫力がありません。
ここは、「永遠に不滅です」と使うべきでした。(そこが同氏らしいと言えばらしいのですが)
「永遠不滅」の類義表現
「永遠不滅」と似た意味を持つ言葉を挙げて、細かい違いについても説明します。
先に挙げた「永久不滅」は誤用なので、これには含めません。
- 「未来永劫」【みらいえいごう】
- 「生々世々」【しょうじょうせぜ】
「未来永劫」【みらいえいごう】
この中の「永劫」という言葉には「永遠」にという意味が含まれているので、「永遠不滅」にかなり近い表現だと言っていいでしょう。
「この先、どれだけ未来になっても」という意味の四字熟語として使います。
また、「永遠不滅」とは逆に、文章の頭に使うことがほとんどなのが特徴です。
「未来永劫、○○が無くなることはないだろう」という使い方になります。
「生々世々」【しょうじょうせぜ】
「どれだけ生まれ変わって世代が変わっても」という意味です。
「永遠」と似た意味を含んでいるので、「永久」よりその期間に制限がなく、長い期間だと解釈して構いません。
「2人の間には生々世々変わることのない絆が〜」などと使うことができ、文章間で使うにはここまでに挙げてきたどの言葉より適しています。
しかし、多少重い表現になるので、簡単には使えないのが難点だと言えるでしょう。
「永遠不滅」を英語にすると?
「永遠不滅」は、英語では“forever”(果てしなく)や“eternal”(永遠に)で簡単に表現することができますが、それらでは「永遠」の意味だけになってしまうので、「永遠不滅」という四字熟語そのものを表現するなら、「everlasting」(永遠に不朽)がいいでしょう。
そこまでの意味で使うのでなければ、先の“forever”や“eternal”でも充分です。
永遠不滅は、願望や想像で使っても問題のない言葉です。
その為、かなり重い意味のある言葉ながら、比較的使いやすいとも言えるでしょう。