「敗北を喫する」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「敗北を喫する」とは、「敗北するという好ましくない結果を身に受けること」や「勝負に負けること」です。
「敗北を喫する」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語・類語や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「敗北を喫する」の意味とは?
- 「敗北を喫する」を分解して解釈
- 「敗北を喫する」の言葉の使い方
- 「敗北を喫する」を使った例文・短文(解釈)
- 「敗北を喫する」の英語
- 「敗北を喫する」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「敗北を喫する」の意味とは?
「敗北を喫する」の意味は、「敗北するという好ましくない結果を身に受けること」や「勝負に負けること・負けを味わわせられること」になります。
「敗北」というのは「負けること・敗れること」であり、「北」の漢字の字義から「敵に背中を向けて敗走すること」のニュアンスもあります。
スポーツの試合や各種の勝負事において、相手・敵に負けて敗れてしまった時に、「敗北を喫する」という言葉が使われます。
「敗北を喫する」には、「負けたという結果・悔しい気持ちを自分の身に受ける」という意味のニュアンスがあります。
- 「敗北を喫する」の読み方
「敗北を喫する」の読み方
「敗北を喫する」の読み方は、「はいぼくをきっする」になります。
「敗北を喫する」を分解して解釈
「敗北を喫する」という言葉を「敗北」と「喫する」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「敗北」
- 「喫する」
「敗北」
「敗北(はいぼく)」という言葉の意味は、「勝負・試合に負けること、敗れること」になります。
「敗北」には「敗=負けること」の漢字以外にも「北」という漢字が入っています。
「北」には象形文字に由来する「背中」の意味があり、「敗れて背中を見せて逃げ出す」という意味のニュアンスがあるのです。
「喫する」
「喫する(きっする)」という言葉の意味には、「食べること・飲むこと・吸うこと」もありますが、「敗北を喫する」という言葉の場合には、「好ましくないことを身に受けること・嫌なことを味わわせられること」の意味になります。
「敗北+喫する=敗北を喫する」で、「負けたり敗れたりした結果を身に受けること」の意味になるのです。
「敗北を喫する」の言葉の使い方
「敗北を喫する」の言葉の使い方は、「勝負事において負けた時」や「試合において破れた時」に使うというものです。
「敗北を喫する」という言葉は「負けること・破れることの悔しい感覚を強調した言葉」として解釈することができますから、「勝負(試合)に負けた時・敗れた時」に一般的な言葉として使用することができます。
例えば、「高校野球の試合で敗北を喫した」や「実力で自分を上回る強敵との戦いで敗北を喫することになった」といった使い方をすることができます。
敵・相手に負けたり破れたりして、「敗北の結果・悔しい感情」をやむ無く味わっている時に、「敗北を喫する」という言葉を使うことができるのです。
「敗北を喫する」を使った例文・短文(解釈)
「敗北を喫する」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく紹介していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
オリンピックの本番の試合で敗北を喫することになったとしても、持てる力を振り絞って全力で試合に立ち向かったことに意義がある。
この例文における「敗北を喫する」は、「オリンピック本番の試合で負けることになること」を意味しています。
しかし、オリンピックの意義は勝利することだけにあるのではなく、練習の成果を全力で発揮して正々堂々と試合で勝負することにもあるのです。
例文2
まさか将棋の勝負で、自分よりも格下の相手に敗北を喫することになるとは思ってもいなかった。
この例文における「敗北を喫する」は、「将棋の試合で自分よりも格下であるはずの相手に負けてしまい悔しさを味わうこと」の意味になります。
相手を格下だと思って甘く見ると、思わぬ敗戦を味わわせられることもあるのです。
例文3
敗北を喫した時の情けなさや悔しさの感情を忘れなければ、次の勝負・試合で必ず勝ってやるというモチベーションの維持・向上につながっていきます。
この例文における「敗北を喫する」は、「勝負や試合で負ける結果を受けたこと」を意味しています。
敗北の情けなさや悔しさの感情をバネにすることで、次の勝負・試合に勝つためのモチベーションを高められるのです。
「敗北を喫する」の英語
「敗北を喫する」の英語は、“suffer a defeat”(負けの結果をこうむる)”や“defeat”(負かす・破る)、“feel a sense of defeat”(敗北感を感じる)などになります。
“be defeated”や“be beaten”の受動態の英語でも、「敗北を喫する」のニュアンスを出すことができます。
“The Japanese team was defeated by Brazil representative team in soccer worldcup. ”(サッカーワールドカップで、日本代表チームはブラジル代表チームに敗北を喫した。)
“I suffered a complete defeat in tabletennis match. ”(卓球の試合で完全な敗北を喫した。)
「敗北を喫する」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「敗北を喫する」の似た意味の言葉・類語や言い換えには、どのようなものがあるのでしょうか?「敗北を喫する」の似た意味の言葉・類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「敗北する・敗戦する」
- 「苦杯を嘗める・不覚を取る」
- 「黒星がつく」
「敗北する・敗戦する」
「敗北を喫する」の似た意味の言葉・類語として、「敗北する・敗戦する」があります。
「敗北を喫する」という言葉の意味は、「勝負事における負けの結果を受けること」や「負けること・敗北を味わうこと」ですから、単純に似た意味の言葉として「敗北する・敗戦する」を上げることができます。
「敗北する(負ける)・敗戦する」は、「敗北を喫する」の分かりやすい類語として理解することができます。
「苦杯を嘗める・不覚を取る」
「敗北を喫する」の似た意味の言葉・言い換えとして、「苦杯を嘗める・不覚を取る」があります。
「苦杯を嘗める」という言葉の意味は、苦い酒の杯(さかずき)をなめさせられることからの類推で、「勝負事に敗れて悔しい思いを味わわされること」になります。
「不覚を取る」というのは、「気を抜いたり油断したりして失敗すること、負けること」を意味する言葉です。
「敗北を喫する」という言葉は、「苦杯を嘗める・不覚を取る」の言葉で言い換えることができるのです。
「黒星がつく」
「敗北を喫する」の似た意味の言葉・類語として、「黒星がつく」があります。
「黒星がつく」という言葉には、「敗北すること・失敗すること」の意味があります。
「黒星」の原義は「相撲の星取り表で負けを表す黒い丸」にありますが、そこから転じて一般的な負けることや失敗することを意味するようになったのです。
「敗北を喫する」に似た意味の言葉として、「黒星がつく」を上げることができます。
「敗北を喫する」という言葉について徹底的に解説しましたが、敗北を喫するには「敗北するという好ましくない結果を身に受けること」や「勝負に負けること・負けを味わわせられること」などの意味があります。
敗北を喫するの類語・言い換え・似た言葉としては、「敗北する・敗戦する」「苦杯を嘗める・不覚を取る」「黒星がつく」などがあります。
「敗北を喫する」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。