「難色を示す」の意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「難色を示す」とは、「相手の提案に対して賛成しかねる素振り・態度を示すこと」や「賛成(同意)しそうにない難しい顔つきをすること」です。
「難色を示す」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・英語・類語や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「難色を示す」の意味とは?
- 「難色を示す」を分解して解釈
- 「難色を示す」の言葉の使い方
- 「難色を示す」を使った例文・短文(解釈)
- 「難色を示す」の英語
- 「難色を示す」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「難色を示す」の意味とは?
「難色を示す」という慣用句の意味は、「相手の提案に対して賛成しかねる素振り・態度を示すこと」や「賛成(同意)しそうにない難しい顔つきをすること」になります。
「難色を示す」というのは、相手から何らかの提案や要請、懇願があった時に、それに対して「賛成する顔色を見せないこと・難しい顔(嫌な顔)をすること・不同意や不承認の雰囲気を醸し出すこと」を意味しているのです。
提案や要求を行った相手から難色を示された時には、「賛成・同意・承認をしてもらえない可能性」が高くなるので、「異なる内容の提案(要求)をするか提案(要求)を諦めるか」の選択を迫られることが多くなります。
- 「難色を示す」の読み方
「難色を示す」の読み方
「難色を示す」の読み方は、「なんしょくをしめす」になります。
「難色を示す」を分解して解釈
「難色を示す」を「難色」と「示す」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「難色」
- 「示す」
「難色」
「難色(なんしょく)」という言葉は、「不承知・不承認であるような様子」や「非難(否定・反対)をするような難しい顔つき」のことを意味しています。
難色の「色」というのは、主に「顔つきや顔色・様子・態度などの外部から賛成不賛成の気持ちを観察(推測)できる要素」のことを意味しています。
そのことから、「難色」は「賛成や同意をすることが難しそうな顔つき・態度」のことを意味しています。
「示す」
「示す」という言葉の意味は、ある物事・状態を出したり見せたりすることを意味しています。
「示す」という使用頻度の多い一般的な動詞の言葉は、「何かを見せること」や「状態を現すこと」、「様子を呈すること」などの意味を持つ言葉として解釈することができます。
「難色+示す=難色を示す」で、「賛成・同意が難しそうな顔つきや態度を見せる」という意味を持つ慣用句として解釈されます。
「難色を示す」の言葉の使い方
「難色を示す」の言葉の使い方は、何らかの提案・要求・懇願(懇請)などを受けた場合に、その提案内容に賛成(同意)できないような態度や顔つきを見せた時に使うというものです。
「難色を示す」という言葉は、相手の提案・要請してきた内容に対して「不同意・不賛成・不承認の意思表示」を間接的にする時に、使うことのできる言葉なのです。
例えば、「年末の忘年会の参加に対して彼女は難色を示した」や「難色を示している彼の態度を変えることはできなかった」などの文章で、「難色を示す」という言葉を使うことができます。
「難色を示す」を使った例文・短文(解釈)
「難色を示す」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
担当の法務大臣は、野党の法律解釈の提案・反論に対して難色を示した。
この例文における「難色を示す」は、与党の閣僚である法務大臣が、野党が提案してきた「政府の法律解釈に対する反対意見」に対して、不同意・不賛成である姿勢を見せたということを意味しています。
例文2
クラスの忘年会の費用について均等に割り勘することに対して、彼は「自分はお酒が飲めないから安くしてほしい」と難色を示した。
この例文における「難色を示す」は、クラスの忘年会でみんな平等に割り勘しようという申し出に対して、参加者の一人である男性が「自分は割り勘には反対であるという顔つきや態度」を示しているということです。
割り勘に同意・賛成できない理由として、「自分はお酒が飲めないのに、飲める人と同じ金額を支払うのは納得できない」という気持ちがあるようです。
例文3
弊社の新規ビジネスの提案内容に対して、取引先の企業の担当者は予算不足を理由に難色を示した。
この例文における「難色を示す」は、企業間の新規ビジネスの提案・提携の申し出に対して、取引先の企業が一緒に新規ビジネスができないという素振りを見せていることを意味しています。
一緒に新規ビジネスを展開することに賛成しづらい理由として、相手企業の予算不足があるという例文になっています。
「難色を示す」の英語
「難色を示す」の英語は、“frown”や“jib at”、“make a difficulty(make difficulties)”、“raise difficulties”、“show reluctance”などになります。
“She frowned on a his plan. ”(彼女は彼の計画に難色を示した。)
“Citizen showed their reluctance to shoulder new financial burdens. ”(有権者たちは新たな経済負担に難色を示した。)
「難色を示す」の似た意味の言葉・類語や言い換え
「難色を示す」の似た意味の言葉・類語や言い換えには、どのようなものがあるのでしょうか?「難色を示す」の似た意味の言葉・類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「不賛成(不同意)を示す」
- 「嫌な顔をする・難しい顔をする」
- 「気乗りしない態度を示す・ウンと言わない」
「不賛成(不同意)を示す」
「難色を示す」の似た意味の言葉・類語として、「不賛成(不同意)を示す」があります。
「難色を示す」という言葉の意味は、「賛成(同意)できないことを顔つきや素振りで示すこと」なので、「難色を示す」とほぼ同じ意味を持つ類語として、「不賛成(不同意)を示す」を上げることができます。
「嫌な顔をする・難しい顔をする」
「難色を示す」の似た意味の言葉・言い換えとして、「嫌な顔をする・難しい顔をする」があります。
「難色を示す」という言葉には、「相手の提案内容に賛成(同意)できないという感じの嫌な顔つき(難しい顔つき)をする」の意味があります。
「嫌な顔をする・難しい顔をする」というのは、受容的ではない嫌悪や拒絶、反対の感情がにじんだきつい顔つきをするということです。
このことから、「難色を示す」に似た言葉として、「嫌な顔をする・難しい顔をする」を指摘することができます。
「気乗りしない態度を示す・ウンと言わない」
「難色を示す」の似た意味の言葉・類語として、「気乗りしない態度を示す・ウンと言わない」があります。
「気乗りしない態度を示す」というのは、「相手の提案内容に乗り気ではないことを間接的に態度で示すこと」を意味します。
「ウンと言わない」は、「相手の依頼や提案に対して賛成(同意)の返事をしないこと」です。
そのことから、「難色を示す」の類語として、「気乗りしない態度を示す・ウンと言わない」を上げることができます。
「難色を示す」という言葉について徹底的に解説しましたが、難色を示すには「相手の提案に対して賛成しかねる素振り・態度を示すこと」や「賛成(同意)しそうにない難しい顔つきをすること」などの意味があります。
難色を示すの類語・言い換え・似た言葉としては「不賛成(不同意)を示す」「嫌な顔をする」「気乗りしない態度を示す・ウンと言わない」などがあります。
「難色を示す」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。