「諍い」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「諍い」の意味や類語を紹介します。
さらに「諍い」の使い方や、「諍い」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「諍い」の意味とは?
- 「諍い」の類語や言い換え・似た言葉
- 「諍い」の言葉の使い方
- 「諍い」を使った例文
- 「諍い」が起こる理由
「諍い」の意味とは?
みなさんは「諍い」という言葉を知っているでしょうか。
…というよりも「諍い」という言葉の読み方が分かるでしょうか。
「諍い」は難読文字として知られていて、読めない人が多い言葉のひとつになっています。
読み方さえ分かれば、意味を推察できる人が多いかもしれません。
そこで、知っていればウンチクにもなりそうな、難読文字が使われた言葉、「諍い」の読み方や意味を紹介します。
- 「諍い」の読み方
- 「諍い」の意味
「諍い」の読み方
「諍い」は「いさかい」と読みます。
「諍い」の「諍」という漢字はほとんど見かける事がないので、いきなり読めと言われても読める文字ではないでしょう。
送り仮名も含めて、「諍い」は「いさかい」と読む事を覚えておきましょう。
「諍い」の意味
「諍い」には「言い争い」という意味があります。
また単純に、「喧嘩、あらそい」という意味もあります。
そこで「諍い」は主に「口喧嘩」だと覚えておくと良いでしょう。
例えば昔のホームドラマでは、親子同士でちゃぶ台をひっくり返すような大ゲンカのシーンが登場します。
このようなシーンでは、父親と息子が大声で怒鳴り合いますが、その様子を「諍い」と言います。
周囲の人は、「親子同士の『諍い』なんて、ご近所の人に恥ずかしいよ」などと言います。
ビジネスシーンにおいても、「諍い」は起こります。
ライバル同士の部署などは、毎日のように言い争いをするからです。
このように、「諍い」には「言い争い」を中心とした、喧嘩の意味があると覚えておきましょう。
「諍い」の類語や言い換え・似た言葉
「諍い」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉を紹介します。
「諍い」と言い換えられるような、似た意味のある言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。
- 「口喧嘩」【くちげんか】
- 「口論」【こうろん】
- 「舌戦」【ぜっせん】
「口喧嘩」【くちげんか】
「諍い」という言葉と似ていて、言い換える事もできる言葉に、「口喧嘩」があります。
「口喧嘩」は「くちげんか」と読み、口による喧嘩という意味があります。
みなさんの中にも、小さな頃から「口喧嘩」をする癖がある人がいるかもしれません。
一般的に女性の方が「口喧嘩」が強く、彼氏や旦那さんをやり込めてしまう人も多いでしょう。
女性同士の「口喧嘩」は激しく、姉妹の「口喧嘩」は、誰も止められないと言われています。
また一方で、「口喧嘩」で勝っても、相手は納得しないし、恨まれるだけ損だという説もあります。
「口喧嘩」が好きな人は、ほどほどにしましょう。
「口論」【こうろん】
「口論」という言葉も、「諍い」と似た言葉です。
「口論」には「口で言い争う事」という意味があります。
「口喧嘩」は、単なる喧嘩に過ぎず、感情的になってやり合うだけですが、「口論」の場合はやや理性が残っている状態での激しい話し合いという雰囲気も残っています。
ほんの少し感情的になってしまったら、「口喧嘩」や「諍い」のレベルになってしまいそうな様子です。
また「口論」が激しくなると、殴り合いの喧嘩になる事もあります。
あまり相手の痛い所を突くような発言は控えるようにしましょう。
「舌戦」【ぜっせん】
「舌戦」には、「弁論で争う事」という意味があります。
「ディベート」という言葉もありますが、スポーツのように言葉で相手をやっつけるようなイメージがある言葉です。
例えば政治家同士が、選挙前に弁論で争う事がありますが、あれは「舌戦」の代表例と言えるでしょう。
「諍い」の言葉の使い方
「諍い」という言葉を、どのような場面で、どのように使えばいいのか、分からないという人も多いと思います。
「諍い」には「言い争い」を中心とした、喧嘩の意味があります。
そこで誰かと誰かが「言い争い」をしているのを見かけた時、あるいは自分が言い争いをしてしまった時に、「諍い」という言葉を使ってみましょう。
例えば、「朝起きたら、父親と母親が、激しく言い争いをしていた」という文章は、「朝起きたら、父と母が『諍い』を起こしていた」という文章にする事ができます。
また日常的に兄弟げんかが絶えない場合は、「この兄弟は、『諍い』が絶えない」などという文章にする事ができます。
このように、身の回りで口喧嘩をしているシーンを見かけた時に、「諍い」という言葉を使ってみましょう。
「諍い」を使った例文
「諍い」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における、「諍い」を使った見る事で、この言葉の使い方が具体的に理解できるようになるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「諍い」を使った例文を紹介します。
「会議中に、激しい口論になった。
…と思ったらいつの間にか子供の喧嘩のような、くだらない『諍い』に変化した」、「仕事中に『諍い』が起こると、私は自分の仕事に集中するために、耳栓をする」などです。
職場での「諍い」に対しては、目くじらを立てるより、耳栓を付けるなどの対策を取ったほうが効果的かもしれません。
例文2
恋愛の場面における「諍い」を使った例文を紹介します。
「僕と彼女との『諍い』は、必ず彼女の勝利に終わる」、「私達カップルは、何度も『諍い』を起こしたが、それが良いガス抜きになっていると感じる」、「毎日のような『諍い』に疲れて、私達はついに別れを選ぶ事になった」などです。
カップルや夫婦の「諍い」は、それほど珍しい事ではありません。
ただし、どんなに激しい口論になっても、絶対に言ってはいけないような相手が傷つく言葉を使わない事が「諍い」のマナーかもしれません。
「諍い」が起こる理由
最後に「諍い」が起こる理由を紹介します。
なぜ人は言い争いをするのか、その理由をいくつか紹介して行きます。
- 「ストレスが溜まっている」
- 「こうあるべきという考え」
- 「相手の気持ちを考えない」
「ストレスが溜まっている」
日本の社会はストレスが溜まりやすいと言われています。
そのため、いつもみんながピリピリしていて、ちょっとした事でも喧嘩になりやすい状況にあります。
もっとストレスのない世の中なら、大した事がない理由で、人が言い争いをするような事はないでしょう。
「こうあるべきという考え」
人によっては、「人間はこうあるべき」という考えを持っています。
例えば、「目上の人を尊敬しなければならない」という考えを持っている人がいます。
このような人が、若い人に敬意が足りない態度を取られたら、頭に来て文句を言いたくなるでしょう。
また「結婚している人は、恋をしてはいけない」という「こうあるべき」がある人は、誰かの浮気や不倫に、過剰に反応するでしょう。
このように「こうあるべき」が強すぎる人は、いつでも誰かを激しく非難する準備が整っています。
正しい考えを持っているとはいえ、「諍い」を起こすのはこのような人かもしれません。
「相手の気持ちを考えない」
自分さえよければいいと考えて、他の人の気持ちを考えずに行動する人がいます。
またそれほどひどくなくても、自分の行動が、相手をどのような気持ちにさせるか分からない人もいます。
例えば、フラれたばかりの女性に、彼氏を自慢する女性は、他人の気持ちが分からない人です。
このような人がいると、周囲の人をイライラさせて、「諍い」の種をまく事になります。
「諍い」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「諍い」は読み方が難しいですが、意味は理解しやすく、使いやすい言葉です。
周囲の人や自分が口喧嘩をしてしまった時に、「諍い」と表現してみてはいかがでしょうか。