「耳目を集める」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「耳目を集める」とは、大勢の人の注目を集めて関心を持たれることです。
「耳目を集める」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「耳目を集める」の意味とは?
- 「耳目を集める」の類語や言い換え・似た言葉
- 「耳目を集める」の言葉の使い方
- 「耳目を集める」を使った例文
- 「耳目を集める」を分解して解釈
- 「耳目」を使った言葉
「耳目を集める」の意味とは?
「耳目を集める」の意味は、「大勢の人から注目されること」や「大勢の人から興味関心を持たれること」を意味します。
耳目を集める対象には、「人物」もあれば「物事・出来事(エピソード)」もあります。
ある人に何らかの特別な能力・魅力・実績などがあって、大勢の人から注目されている時に、「耳目を集める」という言葉が使われるのです。
人物ではなく物事・出来事(エピソード)に対しても、「特別に面白い出来事」や「極端に印象・記憶に残る出来事(エピソード)」があった時には、大勢の人たちから注目されて「耳目を集めること」になります。
「耳目を集める」とは、人に評価される良いことでも、人に非難される悪いことでも、人々の注意・興味・関心を集めている状況のことを意味しているのです。
- 「耳目を集める」の読み方
「耳目を集める」の読み方
「耳目を集める」の読み方は、「じもくをあつめる」になります。
「耳目を集める」の類語や言い換え・似た言葉
「耳目を集める」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「耳目を集める」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「注目を集める」
- 「世間を賑わす」
- 「脚光を浴びる・スポットライトを浴びる」
- 「時代の寵児になる」
「注目を集める」
「耳目を集める」の類語・言い換えとして、「注目を集める」があります。
注目を集めるとは、大勢の人々の目線・関心を集めることを意味しています。
人々が興味を持って注目するだけの人物(物事)の目立った特徴や珍しい出来事がある時に、「注目を集める」という言葉を使うことができます。
「耳目を集める」という言葉には「世間の人々の注目を集める」という意味があるので、「注目を集める」は「耳目を集める」の言い換えとして考えることができます。
「世間を賑わす」
「耳目を集める」の類語・似た言葉として、「世間を賑わす」が上げられます。
世間を賑わすとは、何らかの目立つ行動をしたり発言をしたりして、世間の人々の注意を引きつけて賑やかにしたり騒がしくしたりすることです。
「耳目を集める」という言葉には、世間の人々の興味関心を引き付けるという意味があります。
そのため、世間の人々を人物・物事・話題に注目させて賑やかにさせる(騒がしくさせる)「世間を賑わす」と似た意味合いを持っているのです。
「脚光を浴びる・スポットライトを浴びる」
「耳目を集める」の類語・言い換えとして、「脚光を浴びる・スポットライトを浴びる」があります。
脚光を浴びるには、「世間から注目されること」や「大勢の人々の注目や関心を集める」という意味があります。
スポットライトを浴びるにも、「世間や人々の注目を集める」という同様の意味があります。
脚光(フットライト)とは、足元から舞台上の俳優を照らし出して注目させる照明器具のことです。
スポットライトとは、頭上から舞台上の俳優・特定の場所を照らし出して注目させる照明器具のことです。
「脚光を浴びる」と「スポットライトを浴びる」はどちらも、人々の注目を集めるという意味を持つ「耳目を集める」の類語になっています。
「時代の寵児になる」
「耳目を集める」の類語・似た言葉として、「時代の寵児になる」があります。
「時代の寵児になる」という言葉の意味は、「同じ時代を生きる人々から認められて評価される人気者になる」や「その時代の風潮・流行に合った才能を発揮することで、人々に評価されてもてはやされる人になる」ということです。
「耳目を集める」とは「人々の注目・興味を集めること」ですが、「時代の寵児になる」は耳目を集めるよりも更に一歩進んで、「その時代の風潮にフィットした才能を発揮して、人々から賞賛されたりもてはやされたりすること」を意味しています。
どちらも世間の人々から注目されるという意味合いがあるので、「耳目を集める」と「時代の寵児になる」は似た言葉として考えることができます。
「耳目を集める」の言葉の使い方
「耳目を集める」という言葉は、飛び抜けて目立つ言動をした時や多くの他者の注意を喚起するだけの実績を上げた時に使うことができます。
「世間の耳目を集める」という慣用句があるように、世間の人々の注目を集めて興味関心の対象になっている時に「耳目を集める」という言葉を使用するのです。
人々の注目・興味を集めている対象は、「特定の人物」であることもあれば「物事・出来事」であることもあります。
耳目を集めるという言葉は、基本的に「特別に目立つことをしたり言ったりしている人物」や「特別に人々が注目してしまうほどの特別な物事・珍しい出来事」に対して使用することが多いのです。
「耳目を集める」を使った例文
「耳目を集める」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「耳目を集める」を使った例文について紹介していきます。
- 「耳目を集める」の例文1
- 「耳目を集める」の例文2
- 「耳目を集める」の例文3
「耳目を集める」の例文1
高校野球のレベルを遥かに超えた左利きの豪腕ピッチャー松下が、早くも球界の耳目を集めている。
「耳目を集める」の例文2
普段の彼はそこにいるのかいないのか分からないくらいに大人しくて、世の中の耳目を集める派手な凶悪事件を起こすような人にはとても見えなかった。
「耳目を集める」の例文3
ギネスブックの記録を更新すると見られている世界最長の不眠記録が、世界の耳目を集めているが、一週間近く一睡もしていない彼女の健康状態も心配になってきた。
「耳目を集める」を分解して解釈
「耳目を集める」という言葉を、「耳目」と「集める」に分解して解釈していきます。
- 「耳目」
- 「集める」
「耳目」
「耳目を集める」の「耳目」とは、直接的には「耳と目」のことであり、特に「聞くことと見ること(=人々の興味関心)」を意味しています。
話し声・噂話を聞いたり、珍しい人物・物事を見たりしたいという「多くの人々の興味関心」のことを意味しているのです。
耳目には、「ある人の目や耳の代わりをして仕事・役割を助けること」という少し変わった別の意味もあります。
「集める」
「耳目を集める」の「集める」とは、人々の注目・興味・関心の意識を一つの物事(人物)に集中させるということを意味しています。
そのため、「耳目を集める」という言葉は、大勢の人々の注意や興味関心を「一人の人物+一つの物事」に集めるということを意味しているのです。
「耳目」を使った言葉
「耳目」を使った言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「耳目」を使った言葉について、紹介していきます。
- 「耳目を広める」
- 「耳目に触れる」
- 「耳目になる」
「耳目を広める」
「耳目を広める」というのは、「耳に聞こえる話や目に見えるものを増やしていくということ」であり、簡単に言えば「実地経験に基づく見聞を広めること」を意味しています。
「耳目を広める」というのは、自分が実際に体験したことを増やすことであり、自分の人生経験の幅を増やして深さを深めることなのです。
「耳目に触れる」
「耳目に触れる」とは「耳に聞こえること+目に見えること」であり、「実際に物事(人物)を見たり聞いたりすること」を意味しています。
「耳目に触れる」という言葉には、頭の中で想像したり妄想したりした架空の内容(出来事)ではなく、自分の目と耳で実際に見たり聞いたりした現実の内容(出来事)であるというニュアンスがあります。
「耳目になる」
「耳目になる」というのは、「その人の耳・目の代わりになって、必要な情報を集めたり仕事を助けたりすること」を意味しています。
「CIA(中央情報局)は合衆国大統領の耳目になって、世界各地を飛び回っている」といった使い方をすることができます。
ある程度の地位・権力・名声を持つ人物の耳目になるケースが多く、「耳目になる」という言葉は、集団のトップの代わりに情報収集をする諜報活動(スパイ活動)とも関係していることが多いのです。
「耳目を集める」という言葉について徹底的に解説しましたが、耳目を集めるには「大勢の人の注目を集めること」や「大勢の人から興味関心を持たれること」などの意味があります。
耳目を集めるの類語・言い換えとしては、「注目を集める」「世間を賑わす」「脚光を浴びる」「時代の寵児になる」などがあります。
耳目を使った言葉には「耳目を広める」「耳目に触れる」「耳目になる」などがあります。
「耳目を集める」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。