「知己」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「知己」の意味や類語を紹介します。
さらに「知己」を使った例文や言葉を紹介して行きます。
目次
- 「知己」の意味とは?
- 「知己」の類語や言い換え
- 「知己」を使った例文
- 「知己」を使った言葉
「知己」の意味とは?
「知己」という言葉を知っているでしょうか。
見た事もないと思う人もいるかもしれません。
以前は「知己」という言葉を使う人が多かったのですが、最近はそれほど「知己」という言葉に親しんでいる人が多いわけではありません。
そこで「知己」の読み方や意味を知っておきましょう。
- 「知己」の読み方とは
- 「知己」は「親友」という意味がある
- 「知己」には「知り合い」という意味がある
「知己」の読み方とは
「知己」をどう読めばいいか分からずに戸惑う人もいるかもしれません。
「知己」は「ちき」と読みます。
「己」を「き」と読む事がなかなかありませんので、読み間違えをしやすいと思います。
これを機会に「知己」を「ちき」と読めるようにしましょう。
ちなみに「己」は「おのれ」とも読み、「自分」という意味があります。
つまり「知己」を直訳すると、「自分を知っている」という事になります。
続いて「知己」の意味を見て行きましょう。
「知己」は「親友」という意味がある
「知己」とは、大きく分けて2つの意味があります。
まず「自分の事を良く知っている友達」という意味で、「親友」のような意味があります。
先ほど「知己」の直訳を、「自分を知っている」としましたが、「親友」のような友達は、誰よりも自分の事を良く知っている友達でしょう。
「100年の知己ができた」という言い回しをして、「知己」ができたという事を喜ぶセリフがあります。
この言葉の意味は、「100年間付き合えるような親友ができた」という意味で、「一生付き合える親友ができて、私は嬉しい」という意味を含んでいます。
実際には一生付き合える親友になれるかどうかは、今後の展開しだいなのですが、とても気が合うと思われる人との出会いは嬉しいものです。
趣味のサークルや学生同士、仕事の関係者と意気投合した時は、「100年の知己ができた」と感動を伝えてみるのも良さそうです。
「知己」には「知り合い」という意味がある
「知己」には「親友」「特に親しい友達」「最高の友達」と言う意味があります。
もう一つの意味が「知人、知り合い」というものです。
「親友」と「知人」では、親しさが大きく違うような気がしますが、「知己」という一つの言葉で両方を言い表す事ができます。
つまり知り合いから親友まで、親しさのグラデーションがありますが、すべての人を「知己」という言葉で表す事ができます。
逆に言えば、それほど親しくない、仕事の関係者などを「知己」と表現する事で、「知己」と言われた相手を喜ばす事も可能です。
このように「知己」は、知り合いから親友までを表現できる使いやすい言葉です。
「知己」の類語や言い換え
次に「知己」の類語や言い換えられる、似たような言葉を紹介して行きます。
「友達」や「知り合い」という意味の言葉が、たくさん登場してきます。
- 「親友」【しんゆう】
- 「竹馬の友」【たけうまのとも】
- 「フレンド」【ふれんど】
- 「幼なじみ」【おさななじみ】
- 「旧友」【きゅうゆう】
「親友」【しんゆう】
「知己」の意味のひとつが「親友」ですので、二つの言葉はかなり近い言葉です。
「親友」は、「信頼し合える特に仲の良い友達」の事を指します。
「親友」という言葉は、学生時代から青年時代に頻繁に使われる言葉ですので、言葉の意味が広く浸透していると思います。
「親友」は友達の中でもベストと呼べるような存在なので、「親友がたくさんいる」というと、言葉に矛盾が出てしまいます。
たくさんの友達の中で、「この人が今のベストだ」と思える人を、「親友」と呼ぶようにすると良いでしょう。
「竹馬の友」【たけうまのとも】
「知己」には古い友達、知り合いという意味もあります。
「竹馬の友」は、「竹馬で遊んでいた頃からの友達」という意味があります。
つまり、それくらい小さな頃から遊んでいる友達、「幼なじみ」という意味があります。
「竹馬で遊んだことなどない」という世代の人が多くなっていますので、「竹馬の友」はそれほど腑に落ちる言い回しではないかもしれません。
とはいえ「竹馬の友」は、古き良き時代の日本の風景を呼び起こさせる、素敵な言葉ではないでしょうか。
「フレンド」【ふれんど】
友達全般の事を、「フレンド」と呼びます。
「知己」も「親友」も「フレンド」の範疇の中に入ります。
「フレンド」と呼ぶと、軽い感じがして、重い人間関係から解放されるような雰囲気になります。
また全世界的に意味が通用しやすい言葉ですので、覚えておきましょう。
「幼なじみ」【おさななじみ】
「知己」には、古くからの知り合いという意味があります。
「幼なじみ」は、まさに古くからの知り合いという意味の言葉です。
ただし、少なくとも小学生くらいからの知り合いでないと、「幼なじみ」とは呼べないかもしれません。
大学時代に知り合った友達は、現在どれだけ仲が良くっても「幼なじみ」のイメージとは離れてしまいますので注意しましょう。
「旧友」【きゅうゆう】
古くからの友達の事を「旧友」と呼びます。
「知己」にも「旧友」と同じような意味がありますので、二つの言葉はとても似ているといえるでしょう。
大学時代に知り合った友達は、「幼なじみ」とはいえませんが、「旧友」という言葉で表現する事ができます。
様々な「友達」に関する言葉を知っていると、関係性を正確に表現する事が容易になります。
「知己」を使った例文
続いて「知己」を使った例文をチェックしてみましょう。
「知己」は友達を表現する時にピッタリの言葉です。
あなたの身の回りに、友達や親友がいたら、「知己」という言葉を使った文章にしてみましょう。
例えば、小さな頃から仲が良い友達がいたら、「彼は私の『知己』で、古い付き合いです」と文章にする事ができます。
また最近知り合った友達を自慢したい時は、「先日出会った趣味の釣り仲間は、最高に気が合う人だ。
今後もずっと仲良くできる、最高の『知己』に出会う事ができた」という感じです。
このように「知己」という言葉を使う事で、誉れな様子を演出する事ができます。
「知己」という言葉は、親友から知り合いまで幅広く使える言葉ですから、全ての友達を言い表す時に使っても大丈夫です。
「知己」を使った言葉
最後に「知己」を使った言葉をチェックしてみましょう。
「知己」という言葉の意味を知った今なら、その言葉の意味がスムーズに頭に入ってくるはずです。
- 「知己を得る」【ちきをえる】
- 「知己の仲」【ちきのなか】
「知己を得る」【ちきをえる】
「知己を得る」という言葉があります。
この場合の「知己」は「親友」という意味に近い、素晴らしい友達、最高の友達という意味があります。
つまり「知己を得る」という時は「私は最高の友達を得た!」という、喜びを含む言葉となります。
親友と呼べるような人と出会う事は、そう簡単な事ではありません。
その事が分かってから出会う親友との出会いは、「知己を得る」という特別な言葉を使いたいくらい、素晴らしい事です。
「知己の仲」【ちきのなか】
「知己の仲」という時は、「旧友」「幼なじみ」、「竹馬の友」などの意味があります。
古くからの知り合い、または小さな頃からの友達の事を言います。
「彼とは知己の仲です」と紹介された人は、その人にとって大切な友達や知り合いである事が多いです。
「幼なじみです」と紹介するよりも、大人っぽい印象です。
またそれほど仲が良くない人に対しても、付き合いが長い場合は「知己の仲」という言葉を使う事があります。
「知己」という言葉は「友達全般」に使える、とても便利な言葉だという事が分かりました。
「知己」という便利な言葉を知った上で、「親友」や「旧友」、「幼なじみ」や「竹馬の友」などと、様々な言葉に使い分けてみると楽しいかもしれません。