「合理的」の意味とは?読み方、類語や使い方、例文を紹介!
「合理的」の意味や読み方を紹介します。
さらに「合理的」を使った例文や、類語や対義語を紹介します。
目次
- 「合理的」の意味とは?
- 「合理的」の読み方とは?
- 「合理的」の意味とは
- 「合理的」の類語や言い換え
- 「合理的」を使った例文
「合理的」の意味とは?
「合理的」とは、日常生活で良く使う言葉ではないでしょうか。
「もっと合理的に考えて」とか、「合理的に仕事をしよう」などと、当たり前のように口にする事が多い言葉です。
しかし、「合理的」という言葉を口に出して説明しようとすると、思ったよりも説明できない人が多いのではないでしょうか。
当たり前に使っている「合理的」の言葉の意味を見て行きましょう。
「合理的」の読み方とは?
「合理的」の読み方は「ごうりてき」で、「合理」は「合理化」など、「合理的」以外の言葉でも使う事ができます。
「合理」とは道理に合っていて正当な事を意味します。
ちなみに「道理」とは、正しいと認められる筋道や、人が行うべき道という意味です。
誰もが知っている、正しい考え方や、生きる道を示しますので、「道理」はとても大切な事です。
「無理が通れば道理が引っ込む」ということわざがあるように、「道理」を無視してしまうと、わけのわからない世の中になってしまいます。
「合理的」という考え方をする時も、まずは「道理」について考えてみて、そこに照らし合わせて、正しいかどうか、「道理」にかなっているかどうかを確かめてみましょう。
「合理的」の意味とは
「合理的」とは、行為や思想が、道理や理論にかなっている様子を指します。
自分がしている行動や、話している内容、考えている事が、道理や理論に沿っている場合は「合理的」と呼びます。
「道理」にかなっている場合は、正しい事、すべき考えに沿っている事を意味します。
また「理論」に沿っている場合は、すでに科学者が実証した事、世間一般的に常識だと思われている理屈に合った行動をしたり、考え方をしている事を意味します。
例えば病気になったら病院に行き、西洋医学の力で体を治そうとするのは、社会常識的に普通の事です。
そのため「合理的」といえます。
また仕事の方法をビジネス書のベストセラーになっているような、広く知られている方法で進める事も「合理的」といえます。
道理にかなっていない、例えば法律違反をして何かを成し遂げようとする行為や、まだ科学で実証されていない事を本気で信じる事は、「合理的」ではない、といえそうです。
もちろん「合理的」な事は、すべて正しいわけではなく、常識や科学的といわれる知識のスタンダードも、時代と共に変わっていきます。
その時代の多数決的な常識に沿っているかどうかが、「合理的」か否かの分かれ目になりそうです。
「合理的」の類語や言い換え
次に「合理的」の類語や、似たような意味の言葉への言い換えをチェックしてみましょう。
その他の似た意味の言葉と比較すると、「合理的」という言葉の意味が、より分かりやすく見えてくるかもしれません。
- 「ノーマル」【のーまる】
- 「レギュラー」【れぎゅらー】
- 「当たり前」【あたりまえ】
「ノーマル」【のーまる】
「ノーマル」という言葉は「合理的」に近い言葉です。
「ノーマル」は、「ノーマルな精神状態」などという言葉で使われるように、「正常で標準的」という意味を持つ言葉だからです。
「合理的」も正常で標準的な考え方に沿って話したり、行動したりする事をいいますので、「ノーマル」という言葉に言い換えても、意味はそれほど変わりません。
そのため「自分の考えは至って『ノーマル』だよ」と言う人は、自分の事を常識人だと思っています。
また「合理的」な考え方をしていると信じています。
「ノーマル」の反対語に「アブノーマル」という言葉があります。
自分の事を「アブノーマル」という人は、自分が非常識的な生き方をしている事を、逆に誇りにしている人かもしれません。
「レギュラー」【れぎゅらー】
「レギュラー」という言葉も、「合理的」に近い意味の言葉です。
「レギュラー」は「規則正しい事」という意味があります。
例えば「レギュラーサイズ」と言う時は、様々なサイズの中で、もっとも「スタンダード」な意味があります。
「イレギュラー」という言葉を使った時、規則正しくない、予定外のアクシデントが起こった事が起こった事を意味します。
また「規則正しい事」という意味が広がって、「いつもの」という意味でも使われます。
テレビ番組にいつも出演する人の事を「レギュラーメンバー」と言いますが、これは「いつもの」という意味で使われる「レギュラー」です。
「当たり前」【あたりまえ】
「当たり前」と「合理的」も似たような意味で使われる言葉です。
「当たり前」は「論理的道理的に見て、疑問の余地がない」という事を意味します。
また「当然」と2文字で使われる事も多いです。
さらに「当たり前」には、「特別な要素がない普通な物事」という意味も含まれています。
そのため「当たり前な事を言う」と言った場合は、特に特筆するような良い要素を含んでいない言葉という、やや低めな評価を意味します。
「合理的」を使った例文
「合理的」という言葉を、文章の中でどう生かすかを知るために、「合理的」を使った例文をチェックしてみましょう。
そこでいくつかのシーンで良くありそうな、「合理的」を使った例文を紹介します。
- 「合理的」を使った例文1
- 「合理的」を使った例文2
- 「合理的」を使った例文3
「合理的」を使った例文1
ビジネスシーンでは、「合理的」という言葉を良く使います。
理論派として知られるタイプの社員は、特に「合理的」という言葉を良く使うかもしれません。
中にはやや非合理、常識外の判断をする上司に対して、食って掛かる人もいるかもしれません。
このような人が、上司に食って掛かるシーンを「合理的」を使った文章にしましょう。
「課長、今回のプロジェクトのメンバーは、若い女性が多すぎます。これは課長の好みを反映した人事ではないでしょうか。今回のプロジェクトを成功させるためには、経験豊富な男性社員が必要なのは火を見るよりも明らかです。もっと『合理的』な判断をしてください」という感じです。
「合理的」という言葉を使って批判をすると、正論なだけに相手の気分を害する危険がありますので、注意が必要です。
「合理的」を使った例文2
恋愛シーンでも「合理的」という言葉を使う場面があります。
例えば、付き合っている恋人と結婚するかどうか迷った時に「合理的」という言葉を使うかもしれません。
そこで彼氏との結婚を迷っている女性の気持を、「合理的」を使った文章にしてみましょう。
「彼は私よりも2回りくらい年が上だ。結婚をしても、彼が早く死んでしまい、私の老後は寂しいものになるかもしれない。『合理的』に判断すれば、彼は結婚相手としてふさわしくない。でも、彼の事が好きだから私は結婚したいと思っている」という感じです。
誰かを好きな気持ちと「合理的」な考えは、必ずしも一致しないものなのです。
「合理的」を使った例文3
思ってもいないようなユニークなシーンで、「合理的」という言葉を使う事があるかもしれません。
例えばUFOを見た人は、自分の目の前の光景をどう思うでしょうか。
そこで「合理的」という言葉を使った文章にしてみましょう。
「目の前の空を飛んでいるオレンジ色に光る物体は、どう見てもUFOだ。しかし『合理的』に考えてみたらどうだろう。はるか宇宙のかなたから、わざわざ地球にやってくる宇宙人がいると信じるのは、常識的な考えの持ち主とは言えない」という感じです。
「合理的」という言葉は、今後も使う機会が多い、誰もが知っている使いやすい言葉です。
特に常識や理論を大切にして生きて行きたいと思う人は、「合理的」という言葉の意味を理解して、大切な言葉にしてください。