「コスパ」の意味とは?類語、対義語や使い方、例文を紹介!
「コスパ」の意味や類語を紹介します。
さらには「コスパ」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「コスパ」の意味とは?
- 「コスパ」の類語や言い換え
- 「コスパ」を使った例文
- もうひとつの「コスパ」
「コスパ」の意味とは?
「コスパ」や「コスパがいい」などという言葉を、日常的に耳にすると思います。
ほとんどの人は、すでに「コスパ」という言葉を使いこなしているでしょう。
中にはよく意味が分からないまま使っている人もいるかもしれません。
「コスパ」とは「コストパフォーマンス」という英語を縮めたものです。
「コストパフォーマンス」の英語での綴りは、“cost performance”となります。
「コストパフォーマンス」の「コスト」は「費用」の事です。
「パフォーマンス」は、この場合「効果」と訳します。
すなわち「コストパフォーマンス」は費用と効果を対比させた言葉で、日本語では「費用対効果」や「対費用効果」という言葉で表す事もあります。
つまり「コスパ」は日本語でいえば「費用対効果」の事を指します。
「コスパ」は効果を費用で割るという計算式で、数値にする事もできます。
例えば1の満足度を出すために、100円費用がかかる時は、1÷100という計算式にする事ができます。
ちなみにこの場合のコスパは0.01となります。
1の満足度を出すために200円掛かった場合は、コスパの数値が0.005となり、コスパが悪い事が一目でわかります。
これから買い物をする時などは、お金を出して手に入れた時の満足度を数値にすると、「コスパ」が分かりやすくなるでしょう。
例えば、2の満足度を得られる500円のコーヒーと、5の満足度を得られる1,000円のコーヒーを比較したら、後者の方が「コスパがいい」事が分かります。
「コスパ」の類語や言い換え
続いて「コスパ」の類語や言い換えた言葉を見て行きましょう。
きっと「コスパ」という言葉の意味が、より輪郭を帯びて見えてくるはずです。
- 「効率がいい」【こうりつがいい】
- 「お買い得」【おかいどく】
- 「経済的」【けいざいてき】
- 「お値段以上」【おねだんいじょう】
「効率がいい」【こうりつがいい】
「効率がいい」という言葉は、「コスパがいい」という言葉と同じような意味があります。
何かをする時に、Aという方法とBという方法がある時、どちらかが、より成果が出やすくて、費用が安く済む場合、そちらの方法を「効率がいい」「コスパがいい」と呼ぶ事ができるからです。
同じくらいの成果がでる場合、短時間でできたり、少ない資金でできたり、少人数でできる時は「効率がいい」いえます。
「お金」が絡む事が多い、「コスパ」に比べて、使える範囲が広い便利な言葉といえそうです。
「お買い得」【おかいどく】
「コスパがいい」商品は、「お買い得」な商品と言い換える事ができます。
「お買い得」という言葉は、特にスーパーのチラシや、スーパーのポップなどで見るケースが多いと思います。
同じ品質のものを、より安く売る事ができる時、スーパーを始めとする小売店では「お買い得品」といって、謳い文句にします。
実際にその商品は「お買い得」である事が多く、「お買い得品」だけが売れた場合は、スーパーに儲けが出ませんが、ほとんどの場合、「お買い得品」以外の商品も購入してくれるので、スーパーは儲かります。
また消費者が商品の品質と値段を比べて「これはお買い得だ」と主観で判断する事もあります。
主婦の方など、よりスーパーに行く機会が多い人は、商品を見る目が鍛えられていて、相場観が養われているため、「お買い得」という主観が正しい事が多いです。
「経済的」【けいざいてき】
「コスパがいい」という言葉を「経済的」という言葉に置き換える事もできます。
安くて美味しい食べ物を「コスパがいい」と表現する事もできますし、同時に「経済的」だと表現する事もできるからです。
国にとっても企業にとっても、また個人にとっても、経済はとても大切です。
個人にとっての経済は、「家計」ですから、「経済的」なものは「家計に優しい」事になります。
「お値段以上」【おねだんいじょう】
ある家具メーカーのCMで「お値段以上」という言葉が使われています。
「お値段以上」とは、「価格以上の価値がある」という意味で、「コスパがいい」「コスパが優れている」のと同じ意味の言葉になります。
また「お値段以上」は丁寧な表現なので、「コスパがいい」と言うよりも、「この商品はお値段以上ですね」と言う方が、上品なイメージになります。
「コスパ」を使った例文
「コスパ」を使った例文をチェックして、より「コスパ」の意味を深く理解しましょう。
日常的な場面やビジネスシーンを、「コスパ」を使った文章にしますので、チェックしてみましょう。
- 「コスパ」を使った例文1
- 「コスパ」を使った例文2
- 「コスパ」を使った例文3
「コスパ」を使った例文1
外食をする時や中食をする時は、「コスパ」を強く意識するのではないでしょうか。
「美味しい物を安く食べたい」という気持ちは、誰にとっても共通する心情です。
例えば「食べ放題」は「コスパがいい」食事の代名詞といえるかもしれません。
そこで食べ放題に行く人の心情を「コスパ」を使って文章にしましょう。
「全部で39種類のメニューを食べる事ができるのに、1,980円とは…、このお店は『コスパ』が最強だ」という感じです。
ただし、ダイエット中の人や、食が細い人にとっては、食べ放題は意外と「コスパが悪い」食事方法かもしれません。
「コスパ」を使った例文2
続いて、ファッションアイテムを選ぶ時に意識する「コスパ」について考えてみましょう。
そこで、アパレルショップでファッションアイテムを選ぶ人の心情を、「コスパ」を使った文章にしてみましょう。
「可愛いファッションアイテムがたくさんあって、迷ってしまう。あ、このスカートは今年の流行で可愛いし、バーゲン価格でとっても安い。…でも、流行はすぐに変わるから、来年以降履けるか分からないし、ちょっと派手なデザインだから、履く機会が限られてしまうかもしれない。やっぱり、定番で使いまわせるファッションアイテムが、「コスパ」が良くって最高ね」という感じです。
このように、どんなに安くて可愛いファッションアイテムでも、一度しか使わなければ、「コスパ」が悪い事になります。
「コスパ」を使った例文3
ビジネスシーンでも、「コスパ」を意識する必要があります。
例えば、費用が掛かり過ぎる計画は、成功しても儲けが出ないでしょう。
そこで、ラーメン店を経営する主人が、新メニューを考案する様子を「コスパ」を使って表現します。
「『ステーキラーメン』は、作ってみたいメニューだ。しかし、ラーメンとしてお客に出せる上限が1、980円だとして、ステーキ肉の原価が1,800円というのは無理がある。お客には『コスパ』がいいが、お店にとっては『コスパ』が最悪。売れれば売れるほど赤字になってしまうなぁ…」という感じです。
このように事業は「コスパ」を意識しないと成功しませんし、売り手にとっての「コスパ」と、買い手にとっての「コスパ」が一致するとは限りません。
もうひとつの「コスパ」
「コスパ」という言葉を使った場合、ほぼ間違いなく「コストパフォーマンス」を意味します。
しかし稀に「コスプレパーティ」を意味する事があるので、注意が必要です。
「コスプレパーティ」は、アニメやゲームの主人公と同じ格好をしてパフォーマンスを楽しむ、「コスプレイヤー」たちが集まるパーティの事です。
東京の秋葉原や、大阪の日本橋など、オタク系の聖地では、こちらの意味で取る人が多いかもしれません。
「コスパ」は、経済的な観念が強い人が使う言葉です。
日本でも長引く不況の結果、「コスパ」を意識する人が増えています。
また大阪のように「良い物を安く買う」文化が根付いている地域もあります。
「コスパ」は今後も言う機会が増える事が予想される言葉ですので、意味や使い方をしっかりと覚えましょう。