「退散」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「退散」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「退散」の意味
- 「退散」の表現の使い方
- 「退散」を使った例文と意味を解釈
- 「退散」の類語や類義語
「退散」の意味
「退散」の意味は以下の2つです。
1つめ目は「集まっていたものが、バラバラに立ち去ること」という意味です。
何かの目的がありそこに集まっていたのですが、用件が済んだり移動する必要があるなどでバラバラになって引き上げることを言います。
2つ目は「逃げ去ること」という意味です。
人や動物、それ以外のものが、今いる場所にいられなくなり逃れ去ることを言います。
- 「退散」の読み方
- 「退散」の言葉の成り立ち
「退散」の読み方
「退散」の読み方は、「たいさん」になります。
難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「退散」の言葉の成り立ち
「退散」の「退」は「しりぞく」とも読み、「後ろに下がる」「今の地位から去る」「勢いが衰える」「崩れる」「色あせる」という意味があります。
「散」は「ちる」とも読み、「ちる・ちらす」「とりとめのない」「バラバラな」「ぶらぶらする」「暇な」という意味あがあります。
これらの言葉が組み合わさり「バラバラな状態で後ろに下がる」という意味で使われ、段々と「逃げ去る」という意味でも使われる様になりました。
「退散」の表現の使い方
「退散」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 悪い意味とは限らない
文法的な使い方
「退散」は名詞ですので、文末に使う時には動詞を伴って「退散する・した」となります。
形容動詞として「退散だ・である」と使われることは滅多にありません。
また、「〇〇退散」と複合名詞として使われることも多く、この場合は命令や希望の意味を表します。
悪い意味とは限らない
「退散」は「逃げ去る」という悪い意味を持っていますが、日常会話で使う場合には悪い意味とは限りません。
飲み会などで終電がなくなりそうで帰る時に「そろそろ退散します」として使う場合は、ただ「帰らせて頂きます」という意味であり、逃げる意味ではないのです。
「退散」を使った例文と意味を解釈
「退散」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「退散」を使った例文1
- 「退散」を使った例文2
「退散」を使った例文1
「風水には悪い気を退散させる働きがある」
風水に習って物を置く方角などを守ることにより、家の中にこもった「邪気」を逃げ散らせる効果があることを表しています。
「退散」を使った例文2
「元カノが飲み会に参加していたので、彼は早々に退散した」
飲み会に元カノも出席したことが分り、気まずい雰囲気になり、1次会が終る直前でさっさと帰宅してしまったことを表しています。
「退散」の類語や類義語
「退散」の類語や類義語を紹介します。
- 「辞去」【じきょ】
- 「撤収」【てっしゅう】
「辞去」【じきょ】
「別れの挨拶をしてその場を立ち去ること」という意味です。
「撤収」【てっしゅう】
「置いてあるものを取り去って片付けること」「軍隊をその場から立ち去らせること」という意味です。
「退散」は「集まっていたものが、バラバラに立ち去ること」「逃げ去ること」という意味があります。
その場を速やかに立ち去る時に使いましょう。