「照合」とは?意味や使い方!例文や解釈
ビジネスで「照合」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「照合」とは?
- 「照合」の表現の使い方
- 「照合」を使った言葉と意味を解釈
- 「照合」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「照合」の反対語
- 「照合」の類語や類義語・言い換え
- 「照合」の英語と解釈
「照合」とは?
「照合」の意味は、「2つのものをお互いに合わせ比べて、同じものと違うものを確認すること」です。
経理用語で、帳簿と補助簿とで差異が出た時に、全ての内容を一件ずつ合わせて比較して、何が同じで何が違っているのかを確認していく作業のことを言います。
「正しいか間違っているか」ではなく、「合っているか違っているか」を探す段階のことを言います。
最近ではシステムを使って膨大な量の取引でも一度に確認できる様になっています。
- 「照合」の読み方
- 「照合」の漢字の成り立ち
- 「照合」と「照会」の違い
「照合」の読み方
「照合」の読み方は「しょうごう」になります。
難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「照合」の漢字の成り立ち
「照合」の「照」は「照る」と読み、「光が行き届いた状態」「日光」「合わせ比べる」という意味があります。
「合」は「合う」と読み、「2つ以上のものが一緒になる」「形状や条件などが一致する」という意味です。
これらの漢字が組み合わさり「形や条件などが一致するかどうか合わせて比べること」として使われる様になりました。
「照合」と「照会」の違い
「照合」と似た言葉に「照会」がありますが、この2つには明確な違いがあります。
「照合」は「照らし合わせて確かめること」という意味です。
2つ以上のものがあり、それが同じかどうか調べる時に使われます。
「照会」は「不明な点や知りたい内容を問い合わせて調べること」という意味です。
現在自分が持っている情報と、相手に直接問い合わせて得た情報を照らし合わせて確認する時に使われます。
この2つの言葉は「確かめる」という意味は同じですが、方法が違うのです。
「照合」の表現の使い方
「照合」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 正しいかどうかではなく合わせることに使う
文法的な使い方
「照合」は名詞で、文末に使う時には動詞を伴って「照合する・した」になります。
2つ以上のものを照らし合わせるのですが、「正しい方」と「間違っている方」を比較するという意味で「照合させる」と使役の意味で使われることもあります。
正しいかどうかではなく合わせることに使う
「照合」は、2つ以上のものを比較して確かめるという意味で、言葉自体に「正しいか間違っているか判断する」という意味はありません。
但し、明らかに片方が正しいもので、もう片方が間違っているものがあり、その2つを照らし合わせる時には、差異が出た時には間違いが判明するという結果を伴います。
「照合」を使った言葉と意味を解釈
「照合」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「データ照合」
- 「照合結果」
- 「照合システム」
「データ照合」
ビジネスで、経理の仕訳や入庫情報など、膨大な量のデータを照らし合わせることを言います。
「データ照合」はメニューの名称のことが多く、実行すればコンピュータが自動的に違いを見つけてまとめて表示する様になっています。
「照合結果」
2つ以上のものを比較して、違うものだけをまとめたものを言います。
以前は全てマニュアル作業で書き込みや直接チェックのある用紙が使われていましたが、最近ではシステムの「データ照合」で照らし合わせた結果を画面表示させたり、プリントアウトさせる機能のことを言います。
「照合システム」
複数のデータを照らし合わせて自動的に差異のあるものを表示させるシステムのことを言います。
企業の会計システムだけではなく、金融機関などでも使われている、非常に高度なシステムです。
「照合」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「照合」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「照合」を使った例文1
- 「照合」を使った例文2
「照合」を使った例文1
「相手のリストと照合させるのに手作業で時間がかかった」
会社間で情報に違いがあった時に、相手のデータと自社のデータを照らし合わせる必要があります。
ところが使用しているシステムが違い、互換性がない為にプリントアウトしたリストを元に手作業で一件ずつチェックしていかなければならず、時間がかかったことを表しています。
「照合」を使った例文2
「パスワードが照合しないと次に進めない」
パソコンで、そのアプリを作った人が途中にパスワードを入力しないと次に進めない様にしていました。
他の人が使おうと思った時に、登録されているパスワードと自分が知っているパスワードが一致しない為に、作業ができなくなってしまったことを表しています。
「照合」の反対語
「照合」の反対の意味の言葉を紹介します。
- 「未照合」【みしょうごう】
- 「比較対照できない」【ひかくたいしょうできない】
「未照合」【みしょうごう】
「まだ照らし合わせて確かめていないもの」という意味です。
「比較対照できない」【ひかくたいしょうできない】
「お互いが全く違う性質であり、合わせて比べられないこと」という意味です。
「照合」の類語や類義語・言い換え
「照合」の類語を紹介します。
- 「突合せ」【つきあわせ】
- 「マッチング」【まっちんぐ】
- 「両天秤にかける」【りょうてんびんにかける】
「突合せ」【つきあわせ】
「2つのものを向い合せにすること」「2つのものを照らし合わせて確かめること」という意味です。
「マッチング」【まっちんぐ】
「釣り合うこと」「データを突き合わせること」という意味で、ビジネスだけではなく恋愛系の「マッチングアプリ」などにも使われています。
「両天秤にかける」【りょうてんびんにかける】
「2つのものの優劣を比較すること」「対立するもの両方に手を回しておき、どちらが勝っても損をしない様にすること」という意味です。
「照合」の英語と解釈
「照合」の英語表現を紹介します。
- “Now verifying your data.”
- “We have to check the data against the list.”
“Now verifying your data.”
「現在照会中です」で、コンピュータのメッセージなどに使われます。
“verify”は「照合する」という英語表現で、よく使われます。
“We have to check the data against the list.”
「データと一覧表を照合しなければならない」です。
“check against”で「照合する」という意味で使われます。
「照合」は「2つのものをお互いに合わせ比べて、同じものと違うものを確認すること」という意味です。
ビジネスで何かを突き合わせて比較する時に使いましょう。