「格段」とは?意味や使い方!例文や解釈
「格段」という表現は「格段に優れた技術を開発した」や「訓練して格段の上達を遂げた」といった表現で用いられていますが、「格段」は具体的にどのような意味・使い方を持っているのでしょうか?「格段」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・反対語・類義語」などについて、詳しく解説していきます。
目次
- 「格段」とは?
- 「格段」の表現の使い方
- 「格段」を使った言葉と意味を解釈
- 「格段」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「格段」の反対語
- 「格段」の類語や類義語・言い換え
- 「格段」の英語と解釈
「格段」とは?
「格段」という表現は、「物事の程度・段階の差がはなはだしいこと」や「物事の程度が非常に激しくて並(普通)ではないさま」を意味しています。
「格段」というのは、「ある物事の程度が普通や平均をはるかに超えている状態」や「他とは比べ物にならないほど程度が非常に大きいこと」を意味している表現なのです。
- 「格段」の読み方
「格段」の読み方
「格段」の読み方は、「かくだん」になります。
「格段」の表現の使い方
「格段」の表現の使い方は、「物事の程度・段階の差がはなはだしい場合」に使うという使い方になります。
例えば、「優秀な生徒とは格段の学力の差があって、まったく試験に合格する可能性がありませんでした」といった文章で使えます。
また「格段」という言葉は、「物事の程度が普通や平均を遥かに飛び越えている時」に使うことができます。
例えば、「格段に素晴らしい技術を開発しました」などの文章で使用されます。
「格段」を使った言葉と意味を解釈
「格段」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「格段の違い」【かくだんのちがい】
- 「格段に進歩する」【かくだんにしんぽする】
- 「格段に難しい」【かくだんにむずかしい】
「格段の違い」【かくだんのちがい】
「格段の違い」という表現は、「二つの物事の間にあるはなはだしい差」や「二つの事象の間にある非常に大きな水準の違い」を意味しています。
例えば、「先進国と途上国の水道・電気などの社会インフラの整備度には、格段の違いがあります」といった文章で使われます。
「格段に進歩する」【かくだんにしんぽする】
「格段に進歩する」という言葉は、「平均的な水準をはるかに超えて、前進・発展すること」を意味しています。
例えば、「科学技術が格段に進歩したことで、日々の生活が便利で豊かになりました」といった文章で使用することができます。
「格段に難しい」【かくだんにむずかしい】
「格段に難しい」という表現は、「普通の水準(レベル)よりも圧倒的に解答(解決)が難しいさま」を意味しています。
例えば、「今年の国家試験は例年よりも格段に難しくて、あれだけ勉強したのに解けない問題が多くありました」といった文章で使用できます。
「格段」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「格段」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「格段」を使った例文1
- 「格段」を使った例文2
「格段」を使った例文1
「優勝候補の学校の野球部と試合をしましたが、実力に格段の違いがあり全く歯が立ちませんでした」
この「格段」を使った例文は、「格段」という表現を、「自分たちの学校と優勝候補の学校の野球部の間には、非常に大きな実力の違いがある」という意味合いで使っています。
「格段」を使った例文2
「この20年間で、情報機器(携帯電話)や通信設備、GPS(全地球測位システム)の技術レベルは格段に進歩しました」
この「格段」を使った例文は、「情報機器(携帯電話)などの技術レベルが普通・平均をはるかに超えて進歩した」という意味を持つ文脈で、「格段」という言葉を使用しています。
「格段」の反対語
「格段」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「平均・普通」
「平均・普通」
「格段」の反対語として、「平均・普通」を上げることができます。
「平均」という表現は、「複数の数字を足してその数で割ったもの」や「複数の物事がある場合にその真ん中くらいであること・普通なさま」を意味しています。
「普通」という言葉は、「特別なものではなく当たり前であること」や「特に変わっていないさま」を意味しています。
それらの意味から、物事の程度が普通をはるかに超えていることを意味する「格段」とは反対の意味を持つ反対語として、「平均・普通」を指摘できます。
「格段」の類語や類義語・言い換え
「格段」の類語・類義語・言い換えを紹介して、その意味を説明していきます。
- 「特別・格別」
- 「取り分け・一際」
- 「殊更・飛び切り」
「特別・格別」
「特別」という表現は、「他のものと明らかに区別されるさま」や「他のものと違っていて格別であること」を意味しています。
「格別」という言葉は、「普通の場合とは、程度や事柄が明らかに違っていること」を意味しています。
それらの意味合いから、物事の程度の差が非常に大きいことを示す「格段」という表現は、「特別・格別」という表現で言い換えることができるのです。
「取り分け・一際」
「取り分け」という表現は、「他のものとは違って特別に・特に目立って」ということを意味しています。
「一際」という言葉は、「多くのものの中で特別に目を引くこと」や「その物事がいっそう際立っているさま」を意味しています。
これらの意味から、その物事の程度が特別に飛び抜けていることを示す「格段」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「取り分け・一際」を指摘できます。
「殊更・飛び切り」
「殊更」という表現の意味は、「特別・取り立てて」や「他とは異なっていて・特に強調して」になります。
「飛び切り」という表現は、「物事が普通・平均の水準を遥かに飛び越えているさま」を意味しています。
その意味合いから、「殊更・飛び切り」という表現を、物事の段階・程度の差がはなはだしいことを示す「格段」と近しい意味を持つ類義語として解釈できます。
「格段」の英語と解釈
「格段」という言葉を英語で書き表すと、以下のようになります。
“much”(多い・はるかに・大いに・格段)
“markedly”(特別に・著しく・明らかに・格段に)
“greatly”(非常に・とても・大きく・格段に)
“Satellite communications technology has advanced markedly(greatly).”
「格段」という言葉を使ったこの英語の例文は、「衛星通信技術が格段に進歩しました」ということを意味しています。
この記事で解説した「格段」の表現には、「物事の程度の差がはなはだしいこと」や「ある物事の程度が普通・平均をはるかに超えているさま」などの意味があります。
「格段」の類語・類義語として、「特別・格別」「取り分け・一際」「殊更・飛び切り」などがあります。
「格段」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。