「仮定」とは？意味や使い方！例文や解釈

「仮定」とは?

「仮定」という表現は、「不確定なことを事実に関係なく、仮にこうであると定めること」を意味しています。

「仮定」というのは、「未定(不確定)なことに対して、仮に定めた前提・事柄」を意味する表現なのです。

また「仮定」には、「論理学においてある命題を導き出すための推論のスタート地点に置かれる前提条件」という意味合いもあります。

• 「仮定」の読み方

「仮定」の読み方

「仮定」の読み方は、「かてい」になります。

「仮定」の表現の使い方

「仮定」の表現の使い方は、「実際には起こっていないことについて、仮にこうであると定めるという場合」に使うという使い方になります。

例えば、「今、ここに大きなビルが建っていると仮定します」や「仮定の話になりますが聞いてください」などの文章において、「仮定」の表現を使用することができます。

また論理学の分野において、「ある命題を成り立たせるための推論の前提条件」の意味で使うこともできます。

「仮定」を使った言葉と意味を解釈

「仮定」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「仮定する」【かていする】
• 「仮定の話」【かていのはなし】
• 「仮定を覆す」【かていをくつがえす】

「仮定する」【かていする】

「仮定する」という表現は、「客観的な事実とは関係なく、仮にこのようであると定めること」を意味しています。

例えば、「例えば、私たちの健康寿命が100歳以上まで延びると仮定すると、世の中はどうなるでしょうか?」といった文章で使えます。

「仮定の話」【かていのはなし】

「仮定の話」という言葉は、「実際の事柄とは関係なく仮に定めた話」を意味しています。

例えば、「これから話す内容は仮定の話になりますが、あなたにとって重要な意味のある話でもあります」といった文章で使用されます。

「仮定を覆す」【かていをくつがえす】

「仮定を覆す」という表現は、「事実と関係なく仮に定めていた話をひっくり返すこと」や「実際の出来事によって仮に定めた内容が否定される」を意味しています。

例えば、「仮定を覆す事故が発生したので、原因究明に力を尽くしたいと思います」といった文章で使用できます。

「仮定」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「仮定」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「仮定」を使った例文1
• 「仮定」を使った例文2

「仮定」を使った例文1

「ここに一枚のホワイトボードがあると仮定して、そのボードに今の自分の心に浮かんできた思考・感情の内容を書き込んでいって下さい」

この「仮定」を使った例文は、「ここに一枚のホワイトボードがあると仮に考えて(仮に定めて)、そのボードに今の自分の心に浮かんできた思考・感情の内容を書き込んでいって下さい」ということを意味しています。

「仮定」を使った例文2

「今からする話は仮定の話になりますが、もし当社の企業再編で他部署に移るとなった場合、どこか希望される部署はございますでしょうか?」

この「仮定」を使った例文は、「今からする話は、事実とは関係のない仮に想定する話になりますが、もし当社の企業再編で他部署に移るとなった場合、どこか希望される部署はございますでしょうか?」ということを意味しています。

「仮定」と「仮想」の意味の違い

「仮定」という表現は、「客観的事実とは関係なく、仮にこうであると定めること」を意味しています。

「仮想」という表現は「バーチャル(仮想現実)」という英語で表現されるように、「実際には存在しないが、仮に存在するものとして想定してみること」を意味しています。

「仮定」は「論理・意味・会話の次元において仮にこうであると定めること」に意味の重点がありますが、「仮想」は「観念・状況・技術(ITなど)の次元において仮に存在するものとして想定すること」に意味の重点があるという違いがあります。

そのため、「仮定の話になりますが」という表現はよく使われますが、「仮想の話になりますが」という言い方は通常使用することがありません。

「仮定」の類語や類義語・言い換え

「仮定」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

• 「想定・見なす」
• 「仮説」【かせつ】
• 「前提条件」

「想定・見なす」

「仮定」の類語・言い換えとして、「想定・見なす」があります。

「想定」という表現は、「仮に想像して(仮に推量して)、そのようであると定めること」を意味しています。

「見なす」というのは、「そのようなものであると仮定(想定)すること」を意味する表現です。

それらの意味から、仮に定めることを示す「仮定」という表現は「想定・見なす」という表現に言い換えられるのです。

「仮説」【かせつ】

「仮定」の類義語・言い換えとして、「仮説」があります。

「仮説」という表現は、「ある現象・事実を、合理的に説明するために仮に考えられた説明・仮定」になります。

その意味から、事実そのものではなく仮に定めたことを意味する「仮定」と近しい類似の意味を持つ類語(シソーラス)として、「仮説」を指摘できます。

「前提条件」

「仮定」の類義語・言い換えには、「前提条件」があります。

「前提条件」という言葉は、「ある理論・命題を成り立たせるための推論の前提として置かれている条件」を意味しています。

その意味合いから、論理学において命題を成り立たせる前提条件を示す「仮定」と良く似た意味を持つ類義語として、「前提条件」を上げられます。

「仮定」の英語と解釈

「仮定」という言葉を英語で書き表すと、以下のようになります。

“suppose, supposition”(仮定する・想定する・仮定・想定)

“hypothesis, hypothetic”(仮説・仮定・仮説の・仮定の)

“assume, assumption”(数学や論理学において仮定する・仮定)

“Let us suppose that there was a big earthquake.”

「仮定」という言葉を使ったこの英語の例文は、「大地震が発生したと仮定してみましょう」ということを意味しています。