「亀裂」とは?意味や類語!例文と解釈
「亀裂」は、物理的な意味以外でも使える言葉です。
むしろ、そちらの意味の方が見聞きする機会が多いかも知れません。
目次
- 「亀裂」とは?意味を間違いやすい言葉
- 「亀裂」の語源
- 「亀裂」の表現の使い方
- 「亀裂」を使った例文と意味を解釈
- 「亀裂」の類語や類義語
「亀裂」とは?意味を間違いやすい言葉
「亀裂」とは、「ひびが入ってしまうこと」です。
自然にそうなった場合、または無理に力などを加えた為に(物理的な意味の場合)できてしまった場合のどちらにも使うことができます。
パカッと割れてしまったような時には用いない言葉で、少しひびが入ってしまった、それが確認できるという状態に対して、「亀裂がある」、「亀裂ができてしまった」などと使ってください。
- 「亀裂」の読み方
「亀裂」の読み方
「亀裂」は、「きれつ」と読んでください。
読み方は特に問題ないと思いますが、表記する際に「裂」の字に注意が必要です。
「裂」と読みが同じで見た目も似ている「列」や「烈」といった漢字があるので、これらと間違えないように気を付けてください。
パソコンなどで変換する際には、「きれつ」とまとめて入力すれば「亀裂」とまず問題なく変換できますが、「き」と「れつ」で別々にした時には、間違えずに「裂」を選んでください。
「亀裂」の語源
「亀裂」の語源は、何かに入ってしまったひびの多くは、亀の甲の模様のように見えることからです(実際にそのようには見えなくても、この言葉で表現して構いません)。
ひびとは表現できないほどの大きな裂け目には使わない言葉で、ほんの僅かのひび、明らかにひびと分かるがそれほど大きくはない状態に対して使う言葉です。
「亀裂」の表現の使い方
「亀裂」は、ここまでに挙げてきたような物理的な「ひび」だけでなく、人との関係にも使えます。
「彼との仲に亀裂が入った」とすると、そこまで大きな仲違いをした訳ではないものの、意見の相違などから、多少なりともそれまで通りの仲とはいかなくなったことの表現になります。
ビジネスでもこの意味で使うことがあり、「あの会社との関係に亀裂が入るかも知れない」のような形でよく用いられます。
「亀裂」を使った例文と意味を解釈
「亀裂」を使った例文と、その意味の解釈です。
2つの意味で使っている例文をそれぞれ挙げていきます。
- 「亀裂」を使った例文1
- 「亀裂」を使った例文2
「亀裂」を使った例文1
「それほど影響はないと思うが、明らかに亀裂が入っている」
性能や効果などに影響は出ないと思うものの、確かにひびが入っているのが確認できるようです。
今はよくても、その状態のうちに対応しておかないと、それが大きくなって大変なことになってしまう可能性があります。
まだ実際の影響がない「亀裂」の段階でそれが見付かったのは、よかったと言っていいでしょう。
「亀裂」を使った例文2
「兄とは数年前に亀裂が入ったままだ」
兄と数年前に何かがあり、それから仲がギクシャクしていると言っています。
「亀裂」はあくまでちょっとしたひびという意味なので、この使い方では、全く付き合いがなくなったという意味にはならず、少し関係が悪くなったままだと解釈してください。
「亀裂」の類語や類義語
「亀裂」と似た意味で使える言葉です。
この言葉も、物理的、人間関係の両方に対して使えます。
- 「隙間」【すきま】
「隙間」【すきま】
物理的には、ひびなどによって微かな間が空いてしまった状態を表す言葉で、人間関係に対しても、「彼との間に隙間が生じた」と使うと、その彼との関係に亀裂が入ったと同様の表現になります。
「亀裂」は、工事業者などでは物理的な方で使うことが多いかも知れませんが、一般的には人間関係の方に対して使われることが多いと考えていいでしょう。
物理的な方からの比喩表現になりますが、こちらの方が有名な意味となっていると言えるでしょう。