「腐敗」の意味とは!類語や言い換え
この「腐敗」は、本来の意味と、そこから転じた意味の2つ使い方のある言葉です。
目次
- 「腐敗」とは?
- 「腐敗」の表現の使い方
- 「腐敗」を使った例文と意味を解釈
- 「腐敗」の類語
「腐敗」とは?
「腐敗」は、腐ることを指して使います。
食品などが微生物の発生によってそのような状態になってしまった時に、「しばらく置いておいたら、すっかり腐敗してしまった」のような使い方をします。
そして、もう1つは「腐っている」という意味を違う解釈に用いて、「今の政治は腐敗している」といった使い方です。
物が腐ってしまった時には、普通はそのまま「腐った」と使うものなので、「腐敗」という言葉にした場合、多くはこの解釈で使っていると考えていいでしょう。
- 「腐敗」の読み方
「腐敗」の読み方
「腐敗」は、「ふはい」と読む言葉です。
上のような比喩的な解釈で使うことが多く、「堕落し切っている」といった解釈が一番適当です。
政治や政権、大企業の体制などがよくこの言葉の対象となり、それだけ酷い状態だと表現する為の言葉となっています。
「腐敗」の表現の使い方
どちらの意味でも、「腐敗」ということにはならないのが一番です。
食べ物などがこうなってしまうと、もう破棄してしまうしかありません。
日本では、政治がこうなってしまっていると表現されることは少ないのですが、諸外国では独裁政権などにより、すっかり腐敗し切っていると言われてしまうケースも少なくありません。
この比喩表現として使う場合には、これ以上ないほど堕落している状態を指して使う言葉だと考えておいていいでしょう。
「腐敗」を使った例文と意味を解釈
「腐敗」を使った例文と、その意味の解釈です。
2つの意味の両方の例文を挙げていきます。
- 「腐敗」を使った例文1
- 「腐敗」を使った例文2
「腐敗」を使った例文1
「みかんを1箱買ったが、食べ切る前に下の数個が腐敗していた」
言いたいことは分かりますが、普通は「下の数個が腐っていた」と使うものです。
あまりこのような使い方はしない言葉で、参考までに挙げた例文です。
「腐敗」を使った例文2
「あの国では政治が腐敗し始めてから、治安もどんどん悪くなっているようだ」
政治が腐敗してしまうと、同時に治安も悪くなってしまうことがほとんどです。
それは、犯罪などを取り締まる側にやる気がない為で、時には警察まで悪事に関わるようなことさえあるほどです。
「腐敗」の類語
「腐敗」を似た意味で使える言葉や表現です。
2つの意味の両方に合ったものです。
- 「腐朽」【ふちく】
- 「汚職にまみれる」【おしょくにまみれる】
「腐朽」【ふちく】
木材が腐ることを表す言葉で、「築40年だけあって、柱がすっかり腐朽してしまっている」のように使われます。
食べ物は「腐敗」で構いませんが、木材にはこの言葉を用いてください。
「汚職にまみれる」【おしょくにまみれる】
政治や政権、または組織や団体が腐敗している様子の表現です。
堕落していることに加え、利益や金銭的に悪いことをしている意味合いも含んでいます。
「これほど腐敗した政権になるとは思わなかった」という形は、「これほど汚職にまみれた政権に~」とよく似た意味になります。
「腐敗」は、腐ることの表現ですが、物に対してではなく、人間的に腐るといった意味の方で使われることがほとんどだと覚えておいてください。