「栄華を極める」とは?意味や類語!表現の使い方!
「栄華を極める」は、これ以上はないという表現の1つです。
では、どんな内容に対してそのような様子なのかを詳しく紹介していきます。
目次
- 「栄華を極める」とは?
- 「栄華を極める」の表現の使い方
- 「栄華を極める」を分解して解釈
- 「栄華を極める」の英語と解釈
- 「栄華を極める」を使った例文と意味を解釈
- 「栄華を極める」の類語や言い換え
「栄華を極める」とは?
「栄華を極める」とは、これ以上ないほどの権力や財力を保持し、それによって繁えている様子の表現です。
例を挙げると、「インカ帝国は、かつて南米で約200年もの間、栄華を極めていた」といったような使い方になります。
日本でも、鎌倉幕府が1100年代後期から1300年代にかけて約150年、この「栄華を極めていた」様子の記録があります。
- 「栄華を極める」の読み方
「栄華を極める」の読み方
「栄華を極める」は、「えいがをきわめる」と読んでください。
それだけ栄えていたというだけでなく、他の追随を許さない一大勢力だったというニュアンスも含んでおり、「○○が栄華を極めることとなった」のような形で、上で挙げたような存在が栄華を極めていた時代には、実質的な(その国や地域における)支配者だったと理解していいでしょう。
「栄華を極める」の表現の使い方
色々な時代において、「栄華を極める」ことができた存在が数多く存在しますが、どれもそう長くは続かず、最後は他勢力に滅ぼされて終わったというケースが多いのが特徴です。
先のインカ帝国も、スペイン人によって滅ぼされることとなったのは有名で、そんな時代はそう長くは続かないということを過去の歴史が物語っています。
「栄華を極める」を分解して解釈
「栄華を極める」を2つの言葉に分けて、詳しく解釈していきます。
これらの言葉の意味が相まって、ここで紹介しているような意味となっている言葉です。
- 「栄華」
- 「極める」
「栄華」
「栄華」とは、権力や財力が相当のもので、それによって繁栄している状態です。
この言葉だけでも、かなりの様子だったことを伺い知ることができます。
「極める」
「極める」は、この対象となる事柄が、これ以上ない(もちろんいい意味で)状態だということを指す言葉です。
「栄華を極める」とすることで、権力や財力による繁栄がそれだけすごい状態だという意味になります。
「栄華を極める」の英語と解釈
栄華を極めると英語で表現する場合には、“extremes of luxury”と使うのがいいでしょう。
“There was a time when the Inca Empire was the extremes of luxury.”とすると、「インカ帝国が栄華を極めていた時代があった」となります。
“luxury”(ラグジュアリー)は、最近ではカタカナ語でもよく使われる言葉で、「贅沢」や「豪勢」という意味で使っています。
「栄華を極める」を使った例文と意味を解釈
「栄華を極める」を使った例文と、その意味の解釈です。
それほど難しい言葉ではありませんが、意味が意味だけに、あまり使う機会はないかも知れません。
- 「栄華を極める」を使った例文1
「栄華を極める」を使った例文1
「古代のローマ帝国が栄華を極めることができたのは、ルビコン川の存在が大きかったとされている」
かつての古代ローマ帝国にとって、このルビコン川は飲料水や生活用水としてだけでなく、貿易の拠点として、また国境といった役割もあり、この川があってこその繁栄だったと言われています。
四大文明と呼ばれる各古代文明もそうですが、近くに川があってこその発祥だったように、昔は何より川という存在が重要だったと言えるでしょう。
「栄華を極める」の類語や言い換え
「栄華を極める」と同様に使える言葉に、以下があります。
この意味で用いる言葉はそうあるものではありません。
- 「隆盛を極める」【りゅうせいをきわめる】
「隆盛を極める」【りゅうせいをきわめる】
「隆盛」とは、「栄華」と同様に、相当の権力や財力によって繁栄している状態を指して使います。
よって、「栄華を極める」と同等の意味となり、こちらで表現されることも多いです。
「栄華を極める」(極めた)とまで表現される存在は、そう多いものではありません。
かつてそうだったと言われている(記録のある)それらのついて表現する時に使う言葉だと覚えておいていいでしょう。