「幸先が悪い」とは?意味や類語!誤用?表現の使い方!
日本語には同じ意味でも様々な言葉・表現が使われる場合があります。
そのためそれぞれの意味や使い方を正しく理解しておかないと誤解を生む場合もあります。
そんな言葉の一つに「幸先が悪い」という言葉がありますが、どのような言葉か紹介していきます。
目次
- 「幸先が悪い」とは?意味
- 「幸先が悪い」の表現の使い方
- 「幸先が悪い」の英語と解釈
- 「幸先が悪い」の類語や言い換え
- 「幸先が悪い」を使った例文と意味を解釈
「幸先が悪い」とは?意味
「幸先が悪い」という言葉の意味としてこれから起こること・予定していることに対して先行きが不安になる・懸念するといった意味を持ちます。
元々「幸先」という言葉はこれから何かを始める・行う・起こるにあたり何か良いことが起こりそうな前兆を表す言葉です。
その「幸先」が「悪い」と続くことからこれからのことで悪いことが起こるかもしれないと解釈されます。
- 「幸先が悪い」は誤用ではない
「幸先が悪い」は誤用ではない
「幸先が悪い」という言葉はこれからを不安視・懸念するような意味を持つ言葉ですが、時に誤用ではという意見もあります。
元々「幸先」という言葉の意味として「良いことが起こる前兆」と解釈されています。
しかし「悪い」が続くと「良いことが起こる前兆が悪い」と直訳され、意味が通じなくなります。
しかし実際に使われていく中で場面・状況に応じて意味や解釈も少しずつ変化するため、誤用ではないという認識のもと用いられています。
「幸先が悪い」の表現の使い方
「幸先が悪い」という言葉を使うにあたり、これからの未来に対しての不安・懸念に適応します。
またその背景として何かしらの要素がある場合がほとんどですが、何に対して・どう対応するかなど具体性に欠ける場合も多いです。
そのためどうしようもないような漠然とした不安に対して用いらえる場合が多いです。
「幸先が悪い」の英語と解釈
「幸先が悪い」という言葉は英語でも様々な訳が存在しており、どのような表現になるか紹介します。
“have a bad start”
ここでの“start”は始まりを表し、その状態としては“a bad”と良くないことを表しています。
また“have”と続くことからその状態になる・しておくといった意味合いとなります。
またこの場合はこれからを表す意味となるため、「これから良くないスタートを切る」となることから「幸先が悪い」の英訳とされています。
「幸先が悪い」の類語や言い換え
「幸先が悪い」という言葉は様々な場面で適応しますが、それ以上に類語・言い換えた表現も存在しています。
実際にどのような言葉があるか、例を紹介していきます。
- 「先行き不安」【さきゆきふあん】
- 「先が思いやられる」【さきがおもいやられる】
「先行き不安」【さきゆきふあん】
ここでの「先行き」という言葉はこれからの将来を表しています。
そしてその「先行き」が「不安」と続くことからこれからの未来に対して不安を覚えていると訳され、「幸先が悪い」の類語とされています。
「先が思いやられる」【さきがおもいやられる】
ここでの「思いやられる」という意味として、心配・不安・懸念といった意味合いを含み思考・思慮することを意味しています。
そしてそのタイミングは「先」となることから未来を心配する意味合いとなり、類語に分類されます。
「幸先が悪い」を使った例文と意味を解釈
「幸先が悪い」という言葉は日常会話でも用いられる事があり、実際にどのように用いられるか紹介していきます。
- 「幸先が悪い」を使った例文1
- 「幸先が悪い」を使った例文2
「幸先が悪い」を使った例文1
「今受験勉強しているんだけど、初めのころは遊んでばかりで幸先の悪いスタートを切ったよ」
ここでは受験勉強においてこれからの成長・展開を心配することを意味しています。
その原因の一つに勉強を始めた初期のころに集中して行っていなかったこととしており、これからどこまで学習できるか心配しています。
「幸先が悪い」を使った例文2
「これから就活をするんだけど今まで何も準備をしてこなかった。ほんと幸先が悪いよ」
ここでは就活に対し、これからどうなっていくかを心配しています。
その原因として就活を始める上で事前の準備・体制を整えるといった努力を怠った結果、不安要素を抱えながらの就活が始まることを意味しています。
「幸先が悪い」という言葉は日常の中でも用いられる機会の多い言葉です。
しかしマイナスイメージを含む言葉であり、使い方を誤ると誤解やさらなる不安を引き起こしかねません。
そのため正しく理解したい上で使いこなすことが求められます。