「役に立つ」の意味とは?語源や英語、使い方や例文を紹介!
役に立つという言葉は、様々な場面で使われます。
それだけ使い勝手に優れており、誰でも一度と言わず、二度、三度と使ったことがあるでしょう。
目次
- 「役に立つ」の意味とは?
- 「役に立つ」の読み方?
- 「役に立つ」の英語(解釈)
- 「役に立つ」の語源
- 「役に立つ」の言葉の使い方
- 「役に立つ」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「役に立つ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「役に立つ」の類語や類義表現(ビジネスでの言い換え)
「役に立つ」の意味とは?
「役に立つ」とは、「それによって何らかの効果がある」という意味で使う言葉です。
「この本は役に立つ」と使えば、その本がそのように言った人にとって何かの役に立つという意味になります。
「学校での勉強が役に立った」などと、本などの形のある対象以外にも使える言葉で、むしろ、そのような対象を指して使うことの方が多いかも知れません。
ともかく「何らかの効果」があれば、この「役に立つ」(立った)と使うことができます。
「役に立つ」の読み方?
「役に立つ」は、「やくにたつ」と読んでください。
見た目の通りなので、読み間違えることはまずないでしょう。
逆に漢字にする時に、「役に達つ」と表記されることがありますが、これは誤用なので注意してください。
日本語にそのような表現はありません。
「役に立つ」の英語(解釈)
役に立つを英語にすると、“useful”となります。
そのまま「役に立つ」と訳せる単語で、“this book is useful”とすると、「この本は役に立つ」となります。
“helpful”という言葉も、“useful”と同様に「役に立つ」と訳せます。
ほとんど区別せずに使えるので、上の例文は“this book is helpful”としても構いません。
以下で、更に例文を挙げていきます。
- “this pen is recommended because very useful”
- “cap was helpful today”
“this pen is recommended because very useful”
「このペンはとても役に立つのでお勧めだ」と言っています。
“useful”を“helpful”としても構いませんが、このペンのような小さな対象には、“useful”の方が向いている場合が多いです(helpfulでも間違いではありません)。
“cap was helpful today”
「今日は帽子(野球帽タイプ)が役に立った」と訳せる例文です。
陽射しの強い日に外出した際に、帽子があってよかったと言っている様子です。
この“helpful”や“useful”は、「役に立つ」と訳す言葉ですが、その前にbe動詞の過去形である“was”が使われているので、「役に立った」と解釈します。
「役に立つ」の語源
役に立つは、「役に」と「立つ」の2つの言葉に分けて解釈すると、その成り立ちが分かります。
ここでの「役」とは、「役割」、「役目」といった意味で使っており、それに「立つ」を「利用価値がある」という意味で加えています。
そのまま解釈すると、この言葉で示される対象が「役割や役目に対して利用価値がある」となり、この「役に立つ」の意味となっている訳です。
「役に立つ」の言葉の使い方
役に立つ(立った)は、この言葉の対象となる存在が何らかの効果をもたらしてくれる(くれた)時に使う言葉です。
または、「役に立つだろうか」といった形で、何か効果のあることを期待するという使い方もできます。
これらの使い方に加えて、対象をほとんど選ばずに使える言葉の為、とても使い勝手に優れていると言えるでしょう。
「役に立つ」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
「役に立つ」が使える対象は、それこそ無数に存在しますが、その中でもよく使われる対象(表現としてよくみる形)についての解説です。
- 「役に立つ要素」
- 「役に立つ資格」
- 「役に立つ雑学」
「役に立つ要素」
「「役に立つ」と思われるポイントや情報」のことだと考えてください。
「あのページには、受験に役に立つ要素がたくさん載っていた」と使うと、そのページに受験に使えそうな情報がいくつも載っていたという意味になります。
「役に立つ資格」
世の中には数々の「資格」がありますが、その中でも所持していると、主に就職や仕事に「役に立つ」もののことです。
尚、一緒くたに「資格」と言っても、国家資格や公的資格のようなしっかりした資格と、民間企業が認めるというだけの資格では、それなりに価値が違います。
後者の「民間資格」は、資格とは呼ばないこともあります。
「役に立つ雑学」
「雑学」と呼ばれる知識は、基本的に普段の生活や仕事にはほとんど意味がないもののばかりですが、知っていると、それらにも「役に立つ」ことがあると思われる雑学のことだと考えていいでしょう。
例として、「割らずに生卵とゆで卵を見分ける方法」などが挙げられます。
これは簡単で、どこかに置いて回してみて、勢いよく回る方がゆで卵です。
生卵は中身が安定していないので、回り方がぎこちないのです。
「役に立つ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
役に立つを使った例文や短文です。
色々な使い方があると分かる例を挙げていきます。
- 「役に立つ」を使った例文1
- 「役に立つ」を使った例文2
「役に立つ」を使った例文1
「捨てようと思っていた印刷の失敗が、裏紙として役に立った」
ゴミにしようと思っていたものが「役に立った」と使っています。
ただ、この印刷の失敗に関しては、大事な内容が印刷されている時にはそうはいきません。
その場合には、きちんとシュレッダーにかけないといけないでしょう。
「役に立つ」を使った例文2
「役に立つと言われて購入したが、大失敗したようだ」
この「役に立つ」という表現は、あくまでそう使った人の「私的な解釈」によるところが大きいと考えてください。
よって、人がそうだった言ったものが、他の人にまでそうだとは限りません。
「役に立つ」の類語や類義表現(ビジネスでの言い換え)
「役に立つ」をビジネスで用いる為に言い換えてみましょう。
そのままで使えないことはありませんが、もっと適した表現があります。
- 「重宝する」【ちょうほうする】
- 「為になる」【ためになる】
- 「有用な」【ゆうような】
「重宝する」【ちょうほうする】
「役に立つ」とよく似た意味の言葉で、「この作業机は重宝する」などという使われ方をします。
主に「物」に対して用いるのが適している表現です。
「為になる」【ためになる】
「この資料集はとても為になる」というような使い方になり、「役に立つ」と同様に使うことができます。
どちらかと言うと、話や知識などの「物」ではない対象に使うことが多いです。
「有用な」【ゆうような】
「役に立つ」と言い換えることができる言葉です。
「あの人は、いつも役に立つ話をしてくれる」といった使い方も言葉で、「あの人は、いつも有用な話〜」と置き換えられます。
ビジネスではよく使われる言葉で、一番言い換えに向いていると言えるでしょう。
役に立つは、全く悪い意味を持たない言葉です。
ただし、本当に「役に立つ」かどうかは、そう使った人以外には分からない場合も多いことも覚えておきましょう。