「露骨」の意味とは・対義語・語源・類語・読み方・英語【使い方や例文】
「露骨」と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「露骨」に顔に出さないで、などと注意されたことがある、と言う人もいるかもしれませんね。
それならば「露骨」とは一体どのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「露骨」と言う表現について紹介します。
目次
- 「露骨」の意味とは?
- 「露骨」の読み方?
- 「露骨」の英語(解釈)
- 「露骨」の語源や由来
- 「露骨」の言葉の使い方
- 「露骨」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「露骨」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「露骨」の類語や類義表現(シソーラス)
- 「露骨」の反対語・対義語
「露骨」の意味とは?
「露骨」と言うのは感情などを隠さず、ありのまま外に出すと言う意味を持ちます。
物事がすっかり出ている様子、と言う意味もあり、感情や本心をむき出しにすることを指しています。
例えば、誰だ家で不機嫌な気持ちになることがありますよね。
誰かに不条理な扱いをされ、嫌な思いをしたり、つい言い返したくなったり、と言うこともあるかもしれません。
しかし、時と場合によってはそのような感情は表に出さない方が良いこともあります。
例えばビジネスなど仕事において不条理な扱いを受けたとしても、相手が上司であれば言い返せない、反論しない方が良い、と言うことがあります。
そのような場合、感情を「露骨」に出してはいけません。
「露骨」の読み方?
「露骨」と言う表現は「ろこつ」と読みます。
「ろほね」などとは読みませんので注意しましょう。
また、漢字が複雑ですが書けるようにしておくと良いですよ。
「露骨」の英語(解釈)
肋骨と言う表現を英語にすると“outspoken”、“plain”などといった言い回しがあります。
場合によっては“obvious”と言う表現も使えるでしょう。
“bluntlyらto be plain with you”、などといった表現も利用可能です。
例えば、「そんなに感情を露骨に表してはいけないよ」と言うのであれば、“don’t make your feelings obvious”
時と場合に応じて、自分の感情は押し隠す必要があります。
「露骨」の語源や由来
「露骨」と言う表現は、漢字だけ見るとなんだか強そうだと感じる人もいるかもしれません。
これは何も隠さずありのままを表現すると言う意味を持ちますが、思いやりが足りない、といった非難の気持ちを交えて使うことがほとんどです。
しかし、この言葉はもともと、戦死して弔う者がなく、骨を戦場にさらす、と言う意味で使われていました。
つまり、遺骨のことを指していたのです。
これがむき出し、と言う意味になり、今の意味合いで使われるようになりました。
「露骨」の言葉の使い方
「露骨」と言う表現は悪いところをさらけ出す、などと言う意味で使われます。
露わにしすぎてはいけないと言う意味で使われることが多く、ただ単に「言いたい放題言わない方が良い」と言うことではありません。
それよりも、「感情を露骨に出さない方が良い」と言われれば、感情を「露骨」に出したことにより、誰かが傷つく可能性がある、誰かが怒りを覚える可能性がある、と言う危険性をはらんでいることがわかります。
「露骨」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
ここでは「露骨」と言う言葉を使った表現をいくつか紹介します。
- 「露骨に発表する」
- 「不機嫌を露骨に顔に出す」
- 「露骨に現わす」
「露骨に発表する」
「露骨に発表」する、と言うのは例えば芸能人が自分たちの交際を明らかにする、と言うことになります。
それも、「この人とお付き合いをさせていただいています」といった当たり障りのない表現ではなく、どのような交際をしているのか、いつから交際をしていて、今はどのような関係なのか、ということをあからさまにしている状態を指します。
また、発表する背景には知名度を高めたいなど、下心を持っている可能性もあります。
実際、何かを発表するときにはタイミングを見計らうものですが、知名度を高めたい、多くの人に注目してほしい、などと考えて発表する場合、「露骨に発表」すると言うことになります。
「不機嫌を露骨に顔に出す」
「不機嫌を露骨に顔に出す」、と言うのは何かを言われたりして機嫌が悪くなった時、言い返す事はできないけれど、相手に気づいて欲しいと思わんばかりにその不機嫌を表情に表す、と言うことになります。
誰しも、ポーカーフェイスは簡単ではなく、嫌な思いをすれば表情に出ることがあります。
しかし、「露骨に顔に出す」と言う事は、どちらかと言うと相手に気づいて欲しい、気づかせたい、といった気持ちを持っていることが多いでしょう。
「露骨に現わす」
「露骨に現わす」と言う表現も、まるで相手に気づいてもらえることを待っているかのようにあからさまにする、と言う事です。
確かに何かを表に出す、公開する、と言う事は悪い事ではありません。
しかし、相手に気づいてもらうために必要以上に出してしまうと言う事は「露骨」になります。
気づいて欲しいなら、「気づいてほしい」と口に出した方が簡単な場合もあります。
「露骨」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「露骨」を使った例文1
- 「露骨」を使った例文2
「露骨」を使った例文1
「あの人の会話は露骨すぎて本当に嫌になるよ」
人によっては、感情や本音をむき出しにする人がいますよね。
正直で居てくれる事は友達としてはありがたいのですが、本音が出すぎて聞いていられない、と言うこともあるのではないでしょうか。
例えば、友達が自分に対して正直でいてくれると信頼されているんだと感じられます。
しかし、あまりにも人の悪口を聞かされたり、人に対するマイナスな感情をそのまま聞かされたりしたら、聞いているほうも嫌になるのではないでしょうか。
「露骨」を使った例文2
「うちの母は露骨に干渉してくるからヤバイ」
母親が「露骨」に干渉してくる、と言うことに悩む子供は少なくないと言われています。
例えば、子供はもともと親の保護下で育ちますが、大きくなるに従って、自分の世界を持つようになり、独り立ちをしていきます。
そんな時に、どのような友達と付き合うべきか、どのような生活をするべきか、そんなことをしてはいけない、などと干渉され続けてしまったら、親子関係さえも危うくなってしまいます。
確かに親は子供がいつでも帰れる場所でなければいけません。
しかし、だからといって干渉のし過ぎは良くないのです。
「露骨」の類語や類義表現(シソーラス)
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- むき出し【むきだし】
- 無遠慮【ぶえんりょ】
むき出し【むきだし】
むき出しと言うのは露、「露骨」、と言うことです。
例えば、足をむき出しにする、気持ちをむき出しにする、といった表現があります。
隠すことなく外に出すと言うことで、むき出しと言う言葉が使えます。
無遠慮【ぶえんりょ】
無遠慮と言うのは遠慮せず、好き勝手に振る舞うと言うことです。
好き勝手に振る舞うと言う事は感情を露わにしていることと同じです。
人間関係を円滑にするために、遠慮することも大切なのです。
「露骨」の反対語・対義語
ここでは「露骨」と言う表現の対義語を紹介します。
- 婉曲
婉曲
婉曲と言う表現は「露骨」と言う言葉の対義語になります。
婉曲は一般的に、否定的な気持ちを直接述べるのではなく、他の言葉で置き換えると言う語法になります。
はっきり言ってしまうと相手が傷ついたり、困惑してしまったり、と言うことがあるかもしれません。
そうなれば人間関係にヒビが入り、今後の関係にも影響が出る場合もあります。
そのような問題を避けるため、遠回しで発言することを婉曲といいます。
言い回しを穏やかにし、角が立たないようにすることが大切な場合もあります。
「露骨」と言う表現は日常的にも使われますが、特に感情などを「露骨」にしないよう、注意しなければいけません。