「必須」の意味とは?「必須」と「必要」の違い・対義語・類語・読み方・英語
「必須」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
学校では必須科目などという言い方もしますので、あらゆる場面で使われている表現だと言えるでしょう。
しかし、それならば「必須」という言葉はどのような意味を持っているのでしょうか。
必要、必至、などという表現とはどのように違うのでしょうか。
ここでは「必須」という言葉について紹介します。
目次
- 「必須」の意味とは?
- 「必須」の読み方
- 「必須」の英語(解釈)
- 「必須」の対義語
- 「必須」の言葉の使い方
- 「必須」を使った言い回しと意味を解釈
- 「必須」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「必須」と「必要」の違い
- 「必須」と「必至」の違い
- 「必須」の類語や言い換え
「必須」の意味とは?
「必須」というのは欠かせないこと、なくてはならないこと、という意味を持っています。
必は必ずそうなること、という意味を持っており、須は必要とする、という意味を持っているのです。
そのため、「必須」という言葉は絶対に必要である、ということを強調した表現です。
「必須」の読み方
「必須」という言葉は「ひっす」と読みます。
必須の、必須である、などといった使い方をしますので、ぜひ覚えておきましょう。
漢字も書けるようにしておきたいものです。
「必須」の英語(解釈)
「必須」という表現を英語にすると、“required”、“indispensable”、“mandatory”などと言えます。
例えば「これは必須科目です」というのであれば、それは“those subjects are mandatory”と表現できます。
また、「これらは必須項目です」というのであれば、“those information‘s are required”、“you must fill in those information”、などと表現できます。
「必須」の対義語
ここでは「必須」という表現の対義語をいくつか紹介します。
- 「選択」【せんたく】
- 「任意」【にんい】
「選択」【せんたく】
「必須」というのは絶対にしなければいけないという事ですから、するかしないか自分で選べるということで選択、という表現が「必須」の対義語になります。
例えば、「必須科目の対義語」は選択科目になりますよね。
絶対に履修しなければならないという科目は「必須」科目になりますが、履修してもしなくても構わない、選択の余地がある、というものであれば選択科目になります。
「任意」【にんい】
何かを記入しなければいけない時、例えば名前や住所、電話番号等は必須項目になります。
そもそもこれらがなければ、何も登録できません。
しかし、それに対してメールアドレス等、登録してもしなくても構わない情報、あってもなくてもあまり影響がないような情報は任意項目になります。
そのため、任意という表現も「必須」という表現の対義語になるようです。
「必須」の言葉の使い方
「必須」という言葉は日常的にも使える言葉ですし、ビジネスにおいても使える表現です。
一般的には、「必須項目」、「必須科目」、という言い回しが多いのではないでしょうか。
必要、必至、などという表現よりも強い意味を持ち合わせており、絶対にしなければいけない、といった意味を持っています。
そのため「、必須と」いう言葉を言われたら絶対にしなければいけない、といったニュアンスであると心得ておきましょう。
「必須」を使った言い回しと意味を解釈
ここでは「必須」という表現を使った言い回しをいくつか紹介します。
必須アイテム、必須条件、という言い回しは日常的にも使えますので、ぜひ覚えておきたいものです。
- 「必須アイテム」【ひっすあいてむ】
- 「必須条件」【ひっすじょうけん】
「必須アイテム」【ひっすあいてむ】
例えば恋愛をする時など、「必須」アイテムという表現を使うことがあります。
例えば恋愛成就のための「必須アイテム」、受験合格のための「必須アイテム」、などと意識する人もいるのではないでしょうか。
例えば、恋愛成就をするためには縁結びのお守り、ローズクオーツのパワーストーンなども「必須」イテム」としている人も多いかもしれませんね。
「必須条件」【ひっすじょうけん】
「必須条件」というのは、条件の中でも絶対に守ってもらいたいものを指しています。
それが満たされなければ、契約や約束が成り立たないという条件であり、「必須要件」、「必須事項」、などという場合もあります。
「必須」を使った例文や短文・意味を解釈
ここでは「必須」という言葉を使った例文をいくつか紹介します。
「必須」という表現は日常的にも使える言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。
- 「必須」の例文1
- 「必須」の例文2
- 「必須」の例文3
「必須」の例文1
「この科目は必須科目ですから、絶対に単位を落とさないようにしてください」
かつて、必須科目である世界史をしっかりと履修せずに高校卒業してしまった人たちが話題になりました。
学校には、文部科学省によって決められた必須科目があり、それらをしっかりと履修して単位を取得しなければ進級することも卒業することもできません。
必須科目は生きていく上でも大切な知識となるものを学ぶものですから、しっかりと覚えておきたいものです。
また、学校は子供たちが必須科目をしっかりと履修するよう、履修し損ねることがないよう、気をつけていかなければいけません。
「必須」の例文2
「これらは必須項目ですから、忘れずに記入するようにしてください」
何に登録するにしても、氏名や住所、生年月日、電話番号等は必須項目です。
確かにメールアドレス等、なくても良いような情報は任意項目になります。
「必須」の例文3
「結婚するにあたって、婿養子に入るということが必須条件だった」
日本では一般的に、男性と女性が結婚するときには女性が男性の名字に合わせることが多いですよね。
しかし、女性が一人っ子であったりなど、事情がある場合には男性が苗字を変えることもあります。
また、中には婿養子に入るということもあります。
「必須」と「必要」の違い
「必須」というのはなければならないもの、という意味を持ちますが、必要という言葉はどうしてもしなければならないこと、という意味を持ち合わせています。
調理実習にあたって玉ねぎが必要である、などといった言い回しをします。
「必須」の方が、緊急性が高く、絶対にしなければいけないという意味を持ち合わせています。
「必須」と「必至」の違い
必至は必ずそうなること、そうなることが避けられないこと、という意味を持ち合わせています。
必死と書く場合もあり、これは全力を尽くす、という意味合いがあります。
これらも先ほどと同様、「必須」という表現の方がより絶対にしなければいけないという意味を持っています。
「必須」の類語や言い換え
ここでは「必須」という言葉の類義語をいくつか紹介します。
不可欠【ふかけつ】
不可欠というのは形容動詞であり、なくてはならないこと、またはなくてはならない状態を指しています。
不可欠の条件等ということもあり、「必須」という表現と極めて意味が似ていると言えるでしょう。
須要【しゅよう】
須要という表現は絶対に必要なこと、規定通りに必要であること、などという意味を持っています。
基本的な、緊要の状況、などという意味も持ち合わせており、なければならないもの、ということを表します。
「必須」という言葉はあらゆる場面で使われる表現ですから、ぜひ覚えておきたいものです。
必要などという表現よりもより強い意味を持っており、絶対になければならないこと、という意味を持ち合わせているのです。