「下火」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「下火」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
どのようなブームにでも「下火」はあるものです。
どれほど流行したものであったとしても、いつかはその流行が衰えていきますよね。
そんな時に「下火」という言葉が使われるのです。
ここでは「下火」という表現の意味や読み方、例文について紹介します。
目次
- 「下火」の意味とは?
- 「下火」の読み方
- 「下火」の英語(解釈)
- 「下火」の対義語
- 「下火」の言葉の使い方
- 「下火」を使った言葉と意味を解釈
- 「下火」を使った例文・短文(解釈)
- 「下火」の類語や類義の表現
「下火」の意味とは?
「下火」とは盛んだった物事の勢いがだんだん衰えていくことを表します。
それ以外にも氷の勢いが衰えることを指しますので、例えば「山火事が下火になる」という言い回しも可能です。
あるいはオーブンなどで下から当てる火を指すこともありますし、茶の湯の「三炭の一」を指す場合もありますが、一般的には盛んだった物事の勢いが衰えていく様子を指します。
そのため、例えば爆発的に流行したものであったとしても、それがだんだんと衰えていったら「下火になった」と言えるのです。
「下火」の読み方
「下火」は「したび」と読みます。
「しもび」などとは読みませんので気をつけましょう。
「下火」の英語(解釈)
「下火」という表現を英語にすると、“decline”、“go down”といった言い方ができます。
衰えるという意味を持つ表現を使えばまず問題ないでしょう。
もしも火事が「下火」になるという言い回しをするのであれば、“be under control”、“burn low”、“d ie out”といった言い回しも可能です。
「下火」の対義語
「下火」というのは人気が衰えるという意味を持ちますので、人気が出る、人気が加熱する、人気が上昇するなどといった言い回しが可能に当たります。
人気が上向きになるという表現ができますので、上向きという言い回しも「下火」の対義語になるでしょう。
上昇でも同様です。
「下火」の言葉の使い方
世の中には様々な流行がありますよね。
しかし、物事は常に変化をしており、どのような流行も必ず衰えていくものです。
そのような時に「下火」という言葉が使えますので、ぜひ覚えておきましょう。
もしも火事が起こった場合は火事の勢いがおさまったときに「下火」という言葉が使えます。
「下火」を使った言葉と意味を解釈
慣用句のように「下火」という言葉が使われる場合もあります。
ここでは「下火」傾向、「下火」になる、という表現を紹介します。
- 「下火傾向」【したびけいこう】
- 「下火になる」【したびになる】
「下火傾向」【したびけいこう】
「下火傾向」とは「人気が衰えつつあるように見える」という意味になります。
確かに爆発的な人気を得たものであったとしても、いつかその人気は衰えていくものです。
しかしその人気が衰えたように見えるかどうかという事は主観的であり、客観的な事は言えません。
例えば都会ではその人気が衰えていたとしても、田舎ではまだ衰えていないこともあります。
そのため確実な事は言えません。
そこで「下火傾向」という表現が使えます。
それによって「人気が衰えているように見える」という言い回しが可能になるのです。
「下火になる」【したびになる】
「下火になる」というのは人気が衰えるという意味です。
実際に人気が衰えていたときに「下火になる」という表現が使え、最もメジャーな使い方だと言えるでしょう。
「下火」を使った例文・短文(解釈)
ここでは「下火」という言い回しを利用した表現をいくつか紹介します。
文脈で理解し、ぜひ日常的にも使えると良いですね。
- 「下火」の例文1
- 「下火」の例文2
- 「下火」の例文3
「下火」の例文1
「あのアイドルたちは数年前、爆発的に流行ったのに、今はすっかり下火だね」
テレビに出てくるアイドルたちは確かに一時的に爆発的な人気を得ることがありますが、その人気を維持させるのは非常に困難だと言われています。
俳優さんや女優さんたちも、確かに人気があったとしても、その人気を持続させるのはかなり難しそうですよね。
そのため、数年前は爆発的に人気だった、誰もがそのアイドルを知っていた、という状態であったとしても、時代が流れるとそのアイドルを知る人が少ない、ということも珍しくは無いのです。
特に世代が変わっていくとファンが変化しますので、人気を長く持続させるのはなかなか難しいといえます。
「下火」の例文2
「テレビでダイエットにいいと放送されてからあの食材はとても人気があったけれど、最近は効果がないと言われるようになって下火になっている」
テレビで「この食材がダイエットに効果的」「この食材が美容に良い」などと言われると、翌日からその食材が店頭から消える、という現象が起こりますよね。
特にその食材をすでに愛用していた人にとっては非常に迷惑な話ではありますが、それだけメディアには大きな影響力があります。
しかし、どれだけメディアで人気が出たとしても、その任期も永遠に続くわけではありません。
確かに数日間、数週間、あるいは数ヶ月間は店頭からその食材が消えたとしても、しばらく経てばまたその食材を見かけるようになります。
メディアには確かに大きな影響力がありますが、だからといってその影響力が永遠に続くわけでは無いのです。
「下火」の例文3
「近所の山火事がやっと下火になってきたらしい、よかったね」
山火事は非常に厄介です。
火が消えたと思ったとしてもどこかで火がくすぶっているという事は珍しくありませんし、さらに山火事は山にも大きな影響を与えてしまうのです。
山火事が拡大し、長時間にわたって燃えてしまったら木が燃えてしまい、さらにダメージを受けてしまった木々は簡単には復活しません。
山火事が起こると数年間は焼けたたれたままになってしまうということもあります。
そのため、山火事は最も避けなければならないものの1つだといえます。
「下火」の類語や類義の表現
「下火」という言葉の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- ピークを過ぎる
- 衰える
ピークを過ぎる
ピークをすぎるというのは人気が衰えつつあるという意味になります。
最も人気があった事を過ぎ、人気が下降線をたどっているという意味になるのです。
そのため、ピークを過ぎるという言い回しは「下火」になるという表現の類義語だといえます。
衰える
衰えるという表現も「下火」になるという表現として使えます。
人気が衰える、という言い回しが可能であり、類義語だと言えるでしょう。
「下火」になるという言い回しは日常的にも使えますし、ビジネスにおいても利用ができます。
しっかりと意味を理解し、スマートに使いこなしたいものですね。