「如才なく振る舞う」とは?意味・類語・英語【使い方や例文】
「如才なく振る舞う」とは、「相手に対して抜かりなく振る舞うこと」や「気を利かせて愛想良く対応すること」です。
「如才なく振る舞う」の「意味・分解した解釈・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「如才なく振る舞う」の意味とは?
- 「如才なく振る舞う」を分解して解釈
- 「如才なく振る舞う」の英語(解釈)
- 「如才なく振る舞う」の使い方
- 「如才なく振る舞う」を使った例文・短文(解釈)
- 「如才なく振る舞う」の類語や類義の表現
「如才なく振る舞う」の意味とは?
「如才なく振る舞う」の意味は、「相手に対して抜かりなく振る舞うこと」や「気を利かせて愛想良く対応すること」になります。
「如才なく振る舞う」という言葉は、相手・状況に合わせて問題が起こらないように行動することを意味しています。
あるいは「如才なく振る舞う」には、「相手のニーズを読み取り、気を利かせて対応すること」や「相手の気分を害さないように、愛想良く(調子良く)振る舞うこと」の意味があります。
「如才なく振る舞う」の言葉には、「相手・状況に合わせて問題が起こらないように注意深く(愛想良く)振る舞う」という意味のニュアンスがあるのです。
「如才なく振る舞う」を分解して解釈
「如才なく振る舞う」を「如才なく」と「振る舞う」に分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「如才なく」
- 「振る舞う」
「如才なく」
「如才なく」の意味は、「気が利いて手抜かりがないこと」や「愛想・態度が良いこと」になります。
「如才」の語源は「論語」に残る「如在(神がいるように振る舞う)」であり、そこから「形式的な敬意だけで抜かりがあること」の意味になりました。
そこから、「如才無い(如才なく)」というのは、「如在の抜かりがないこと」を意味する言葉になったのです。
「振る舞う」
「振る舞う」の意味は、「動作・行動・対応をすること」や「ことさらに取り繕うこと」になります。
「振る舞う」というのは特別な意味のある言葉ではなく、「行動や動作をすること」をシンプルに意味しているのです。
「如才なく振る舞う」の英語(解釈)
「如才なく振る舞う」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“tact、tactful”(「機転が効く・抜かりがない」などから、「如才なく振る舞う」を意味しています。)
“You are full of tact. You are tactful enough. ”(あなたは「如才なく振る舞います。」)
“affable、affability”(「愛想が良い」から、「如才なく振る舞う」を意味します。)
“She responded with affability. ”(彼女は如才なく「振る舞って」対応した。)
“adroit・smart・sharp・clever”でも、「如才なく振る舞う」のニュアンスを出せます。
「如才なく振る舞う」の使い方
「如才なく振る舞う」の使い方は、「注意深くして抜かりなく行動する場合」や「相手に気を利かせて愛想良く対応する場合」に使うという使い方になります。
「如才なく振る舞う」という言葉は、「如才なく振る舞うことで、厳しい上司からも注意されることが減りました」などの文章において、「注意深くして抜かりなく行動するの意味」で使うことができます。
また、「彼女は誰に対しても如才なく振る舞うので人気があります」などの文章で、「相手に気を利かせて愛想良く対応するの意味」で使用できます。
「如才なく振る舞う」を使った例文・短文(解釈)
「如才なく振る舞う」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
現実社会で成功して人間関係も順調に進めていくためには、重要な場面で「如才なく振る舞う」ことが大切になってきます。
この「如才なく振る舞う」を使った例文は、「現実社会で成功して人間関係に恵まれるためには、重要な場面で注意深く機転を利かせて行動することが大切だということ」を意味しています。
例文2
如才なく振る舞える彼であれば、職場の複雑な人間関係にも上手く適応していくことができます。
この「如才なく振る舞う」を使った例文は、「気を利かせて、愛想良く適切に対応できる彼なら、職場の複雑な人間関係にも効果的に適応できること」を意味しています。
例文3
私は「如才なく振る舞う」ことができないため、若い頃もなかなか男性に好かれることがありませんでした。
この「如才なく振る舞う」を使った例文は、「私は相手に好かれるように愛想良く行動することができないので、若い頃も男性にはなかなか好かれることがなかったこと」を意味しています。
「如才なく振る舞う」の類語や類義の表現
「如才なく振る舞う」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「如才なく振る舞う」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「抜け目なく振る舞う・しっかりと対応する」【ぬけめなくふるまう・しっかりとたいおうする】
- 「ソフトに振る舞う・温雅に対応する」【そふとにふるまう・おんがにたいおうする】
- 「愛想良く振る舞う・調子良く振る舞う」【あいそよくふるまう・ちょうしよくふるまう】
「抜け目なく振る舞う・しっかりと対応する」【ぬけめなくふるまう・しっかりとたいおうする】
「如才なく振る舞う」の類語・類義表現として、「抜け目なく振る舞う・しっかりと対応する」があります。
「抜け目なく振る舞う」の言葉の意味は、「注意深く気をつけて振る舞う」や「手落ち・準備不足なところがない感じで振る舞う」になります。
「しっかりと対応する」とは、「ミスがないように注意深く対応すること」を意味しています。
抜かりなくしっかりと行動する「如才なく振る舞う」の類義表現として、「抜け目なく振る舞う・しっかりと対応する」が上げられます。
「ソフトに振る舞う・温雅に対応する」【そふとにふるまう・おんがにたいおうする】
「如才なく振る舞う」の類語・類義表現として、「ソフトに振る舞う・温雅(おんが)に対応する」があります。
「ソフトに振る舞う」というのは、「相手や状況に合わせて柔らかく適切に振る舞うこと」を意味しています。
「温雅に対応する」の言葉の意味は、「穏やかで上品な感じで対応すること」です。
気を利かせて対応する「如才なく振る舞う」の類義表現として、「ソフトに振る舞う・温雅に対応する」を指摘できます。
「愛想良く振る舞う・調子良く振る舞う」【あいそよくふるまう・ちょうしよくふるまう】
「如才なく振る舞う」の類語・類義表現として、「愛想良く振る舞う・調子良く振る舞う」があります。
「愛想良く振る舞う」とは、「機嫌良く相手に気に入られるように振る舞うこと」を意味しています。
「調子良く振る舞う」の言葉の意味は、「相手の気分を良くするように行動すること」や「相手の気を引いて好かれるように対応すること」になります。
愛想良く対応する「如才なく振る舞う」の類義表現として、「愛想良く振る舞う・調子良く振る舞う」が上げられます。
「如才なく振る舞う」という言葉について徹底的に解説しましたが、「如才なく振る舞う」には「相手に対して抜かりなくしっかりと振る舞うこと」や「気を利かせて愛想良く対応すること」などの意味があります。
如才なく振る舞うの類語・類義表現としては、「抜け目なく振る舞う・しっかりと対応する」「ソフトに振る舞う・温雅に対応する」「愛想良く振る舞う・調子良く振る舞う」などがあります。
「如才なく振る舞う」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。