「高尚」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
上品さや知性の高さを表現した言葉、「高尚」の意味や類語を紹介します。
さらに「高尚」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「高尚」の意味とは?
- 「高尚」の類語や言い換え・似た言葉
- 「高尚」の言葉の使い方
- 「高尚」を使った例文
- 「高尚」な人の特徴
「高尚」の意味とは?
「高尚」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
誰かに対して「高尚な人」と言ったり、誰かの趣味に対して「高尚な趣味」と言ったりする事があります。
「高い」という文字がある事から、「高め」なイメージがある「高尚」の、読み方や意味を紹介して行きます。
- 「高尚」の読み方と意味
- 「高尚」を皮肉る意味もあります
「高尚」の読み方と意味
「高尚」は「こうしょう」と読みます。
難しい漢字ではありませんが読みにくい言葉ですので、これを機会に覚えておきましょう。
「高尚」には、「知性や品性の程度が高い」という意味があります。
知性が高いと感じられる会話をする人は「高尚な話をする」と言われますし、品性が高い振る舞いができる人は「高尚な人」と呼ばれます。
このように「高尚」は知性が高くて、上品な人を褒める言葉として使う事ができます。
あの人は知性も品性も高くて素敵だな…そのように思う人がいたら、ぜひ「高尚」という言葉を使ってみましょう。
「高尚」を皮肉る意味もあります
また「高尚」な事を、庶民感覚でバカにする事もあります。
例えば、知的な話ばかりする人に対して、「あなたの話は『高尚』すぎて、良く分かりません」と言うことがあります。
ビジネスシーンでは専門用語ばかり使う人、英語やフランス語などを駆使して話をする人に対して「高尚すぎる」と指摘する人がいます。
丁寧な言い回しですが、「気取るな」とか、「分かるように話をしろ」という強い意味が含まれている事もあります。
そのため、「高尚すぎる」という表現をされた時は、褒められているのではなく、皮肉を言われているのかもしれないと思った方が良いかもしれません。
「高尚」の類語や言い換え・似た言葉
次に「高尚」の類語や、他の似た意味の言葉への言い換えを見て行きましょう。
「高尚」はどのような言葉に言い換える事ができるのでしょうか。
- 「風流」【ふうりゅう】
- 「高遠」【こうえん】
- 「俗離れ」【ぞくばなれ】
「風流」【ふうりゅう】
「風流」という言葉も、「高尚」と同じグループにある言葉です。
「風流」には、世俗を離れた趣や味わいがある事、雅な美の趣がある事などの意味があります。
寺社仏閣の庭や建物などを見ると、「風流」だと感じる事が多いと思います。
趣味として詩歌や茶道、書画などをする人も、「風流な人」と呼ばれる事が多いです。
「高遠」【こうえん】
「高遠」には、考えている事が「高尚」で大きいという意味があります。
つまり「高尚」なうえに、大きい場合、「高遠」と表現する事になります。
「高遠な理想を掲げる」などと使い、知性や品性が高く、さらに大きな理想を掲げる様子を言葉にしています。
また、話が大きすぎたり、難しすぎる場合は、「高尚すぎる」と同じように、「高遠すぎる」という言い回しをされて、皮肉を言われる事もあります。
「俗離れ」【ぞくばなれ】
「俗離れ」という言葉もあります。
俗世間からかけ離れている様子を言葉にしたものです。
「風流な趣味」も、「俗離れした趣味」と言い換える事ができるでしょう。
そして「高尚」な考えや話の内容は、「俗離れ」している事が多いです。
庶民感覚ではつかめないような話が多いからです。
「俗離れ」と「高尚」は兄弟のような関係だと思って間違いないでしょう。
「高尚」の言葉の使い方
「高尚」という言葉を使う時、素直に相手の知性や品性を褒める場合と、庶民感覚で皮肉を言う場合があります。
基本的に「高尚」とされる人の振る舞いが素敵だと思えて、話の内容が理解できる人は、「高尚」な事をポジティブに捉えます。
しかし「高尚」な人の振る舞いが鼻についたり、話の内容が理解できない人は、「高尚」な人や物事を嫌います。
「高尚さ」は人によって好かれる事もあれば、嫌われる事もあります。
つまり「高尚」という言葉は、誰が使っているかによって、おおよその意味を読み取る事ができます。
相手の事を褒めたくて「高尚」という言葉を使う時は、皮肉にならないように気を付けましょう。
「高尚」を使った例文
「高尚」を使った文章を作ってみましょう。
どのように「高尚」を文章の中に組み込むべきか、例文を見ながらコツを覚えて行きましょう。
まず素直に「高尚さ」を褒める文章を作りましょう。
「Aさんは和歌を詠む趣味がある、『高尚な人』だ。私とも趣味が合うので付き合いたい」、「Bさんの話は『高尚』で、とても勉強になる」という感じです。
次に、「高尚さ」を皮肉る文章を作ります。
「Cさんは茶道を趣味にして、『高尚』ぶっている。でも中身は完全な庶民だ」とか、「Dさんは『高尚そう』な話をするが、中身は空っぽだ」という感じです。
「高尚」という言葉をどちらの意味に使うか決めてから、文章を作るようにしましょう。
「高尚」な人の特徴
最後に「高尚」な人に共通する特徴を見て行きましょう。
特に「高尚」と呼ばれたい人は、「高尚」な人の特徴から学び、まねる事が大切です。
- 「高尚な趣味」を持っている
- 「知識が豊富」
- 「姿勢が良い」
「高尚な趣味」を持っている
「高尚」と呼ばれてみたい、そのような思考がある人は、ぜひ「高尚な趣味」を持ちましょう。
「高尚」と呼ばれる人の多くは、「高尚な趣味」を持っているケースが多いからです。
「高尚な趣味」とは、和歌を詠む、俳句を詠む、茶道や華道をする、またはバイオリンやピアノを弾く、クラシック音楽を聴くなど、知性や品性が必要とされる趣味です。
逆に言えば、このような趣味を持っているだけで、「高尚な人」と呼ばれやすくなります。
例えば茶道を趣味にして、お茶やお団子を美味しくいただくのが楽しみという人も、他の人から見ると、「高尚」に見えます。
「高尚」な趣味の中で、自分でも興味が持てるものを始めると、その日から急に「高尚」さが増すでしょう。
「知識が豊富」
「高尚」には「知性」と「品性」の二本柱があります。
そのうちにひとつ、「知性」を醸すためには、知識を豊富にする事が近道です。
とはいえ特別な事をする必要はありません。
本をたくさん読むだけで、豊富な知識を身につける事ができます。
また「本を読んでいる」だけでも、何となく「高尚な人」と思われやすいです。
雑誌や漫画ではなく、昔からある日本文学や、少し難しめの本を読むようにすると、それだけで「高尚さ」が増すでしょう。
「姿勢が良い」
「高尚」さを演出するための二本柱として、「品性」があります。
「品性」がある人、「上品」な人は、「高尚な人」といわれやすいです。
「品性」を周囲の人に伝える方法として、「姿勢の良さ」があります。
良く観察してみると「高尚」と呼ばれる人は、ほとんどの場合「姿勢が良い」傾向があります。
今日から姿勢を良くする事を心掛ければ、半年後には綺麗な姿勢を取る事ができるようになるでしょう。
頭のてっぺんから出ている紐が、空から引っ張り上げられている、そのようなイメージを持つと、姿勢が良くなります。
また、骨盤を立てて、猫背にならないように気を付けるだけでも、姿勢はぐっと良くなります。
それだけで上品に見えますので、「高尚さ」がアップするはずです。
「高尚」の言葉の意味や使い方をチェックしました。
「高尚」な雰囲気を出すためには、「知性」と「品性」を大切にする必要があります。
「高尚な人」と言われたい人は、ぜひ知性と品性を高める努力を積み重ねて欲しいと思います。
ただし、「高尚ぶる」と他の人から嫌われる可能性がありますので注意が必要です。