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「慌てる乞食は貰いが少ない」の意味とは?使い方を紹介!

「慌てる乞食は貰いが少ない」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは故事として使われている表現です。

ここでは「慌てる乞食は貰いが少ない」という言葉について解説します。

慌てる乞食は貰いが少ない

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「慌てる乞食は貰いが少ない」の意味とは?使い方を紹介!>


目次

  • 「慌てる乞食は貰いが少ない」の意味とは?
  • 慌てる乞食は貰いが少ないの同義語
  • 慌てる乞食は貰いが少ないの反対語
  • 慌てる乞食は貰いが少ないの英語


「慌てる乞食は貰いが少ない」の意味とは?

「慌てる乞食は貰いが少ない」の意味とは?

「慌てる乞食は貰いが少ない」の意味は少しでも早く、少しでもたくさんもらおうと欲張り乞食ほど、施す人にその欲深さを見透かされてしまい、もらえる量が減ってしまうことを指します。

欲が深い人ほど最終的に返ってくる量は減ってしまう、ということになります。

  • 「慌てる乞食は貰いが少ない」の読み方

「慌てる乞食は貰いが少ない」の読み方

「慌てる乞食は貰いが少ない」の読み方は、「あわてるこじきはもらいがすくない」になります。



慌てる乞食は貰いが少ないの同義語

慌てる乞食は貰いが少ないの同義語
  • 「急いては事を仕損じる」
  • 「急がば回れ」
  • 「待てば海路の日和あり」

「急いては事を仕損じる」

「欲が深いほど返ってこない」という意味ではありませんが、「急いでいる時ほど失敗が多い」という表現は多くの人が使ったことがあるかもしれませんね。

「急いては事を仕損じる」というのは、急いでいる時は何をやっても失敗する可能性があるから、そんな時ほど落ち着いて行動した方が良いという考え方です。

焦っている時ほど、人間は冷静にいられなくなります。

だからこそそのような時ほどじっくりと落ち着いてしっかりと考えて行動することが大切である、という意味を持ちます。

「急いては事を仕損ずる」「急いては事を過つ」という言い方をすることもあります。

「急がば回れ」

「急がば回れ」というのは、「急いで何かを成し遂げようとするときには危険を含んでまで近道を行くよりも、安全で確実な遠回りを行く方が得策である」ということを指しています。

急いでいる時ほど、どうしても近道を行こうと考えてしまいますよね。

しかし、急いでいるからといって慣れていない近道は行こうとすれば、最終的に道に迷ったりして時間がかかるものです。

それよりも多少時間がかかったとしても回り道を行った方が最終的には早く目的地に着けるという考え方です。

連歌師、宗長の「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」から聞いた表現だと考えられています。

「待てば海路の日和あり」

これは「今はたとえ状況が悪かったとしても、焦らずにじっくりと待っていれば幸運はそのうちやってくる」ということを指します。

海が荒れたとしても、じっと待っていれば出航することが出来るような穏やかな日が必ず訪れるという意味を指します。

「待てば海路」という言い方をすることもあります。

大阪いろはかるたの1つです。

慌てる乞食は貰いが少ないの反対語

慌てる乞食は貰いが少ないの反対語
  • 先んずれば人を制す
  • 急かねば事が間に合わぬ
  • 思い立ったが吉日

先んずれば人を制す

「先んずれば人を制す」というのは「何事も、誰よりも先に行えば有利な立場に立つことができる」ということです。

何をするにも、後からやっていけば勝ち目はありません。

人よりも先に行うということが大切です。

「史記」「先んずれば人を制す、後るれば則ち人の制する所となる」から来た表現です。

「先んずれば人を征する」は誤った書き方であると考えられています。

急かねば事が間に合わぬ

「急がねば事が間に合わない」というのはその表現の通り、「急がなければ何事も間に合わない、周りに後れをとってしまう、だからこそ急いでやらなければいけない」という意味になります。

「急いては事を仕損じる」の真逆であり、急がなければいけないということを指しています。

思い立ったが吉日

「思い立ったが吉日」というのは、「何かをしようと決めたのであれば、そう思った日こそ吉日であり、すぐにとりかかった方が良いということ」を指します。

吉日というのはそもそも縁起が良い日を指しますよね。

このことわざによれば、吉日というのは物事を始めるのに良い日を指しています。

吉日は「きちじつ」と読みますが、「きちにち」と読む人もいます。

「思い立ったら吉日」「思い立つ日が吉日」という言い方もありますが、「思いついたが吉日」という表現は誤りです。



慌てる乞食は貰いが少ないの英語

慌てる乞食は貰いが少ないの英語
  • “He goes a-gleaning before the cart has carried.”
  • “Panic beggar is less got”

“He goes a-gleaning before the cart has carried.”

この「慌てる乞食は貰いが少ない」という表現には様々な英語訳がありますが、この“He goes a-gleaning before the cart has carried”には「彼は馬車が小麦を拾い出す前から落ち葉拾いに行った」という意味になります。

馬車で小麦を運ぶとき、場所が揺れることによって穂が落ちるのです。

そしてこれらを拾って生計を立てている貧しい人々が存在します。

その中にも競争が存在しますが、当然ながらまだ馬車が来る前からそこに行っても意味はありません。

慌てていくものはとにかく損をするということになります。

“Panic beggar is less got”

これはどちらかというと「慌てる乞食は貰いが少ない」という表現の直訳になりますが、冷静でいられない乞食は少ししか得ることができない、という意味になります。

冷静沈着に考えるからこそ、良い結果が生まれるという意味です。

icon まとめ

いかがでしょうか。

急いでは良い結果を得ることができません。

また、急いでいる時ほど邪魔が入るように思うこともあるでしょう。

例えば、急いでいる時に限って信号が赤になる、という経験をしたことがある人もいるかもしれませんね。

そんな時こそ落ち着いて考え、良い結果を生み出したいものです。


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