「とんとん拍子」とは?意味や語源や言い換え!例文と解釈
皆さんは「とんとん拍子」という言葉を聞いたことあるでしょう。
この言葉が身近な場面で時々使われているので、知らない人はあまりいないかもしれません。
しかし、実際にどのような意味があり、具体的な活用場面が今一つ思い浮かべることができない人もいるのではないかと思います。
そこで今回は、この「とんとん拍子」に焦点を当てて考察していくことにします。
目次
- 「とんとん拍子」とは?
- 「とんとん拍子」の語源
- 「とんとん拍子」の表現の使い方
- 「とんとん拍子」を使った例文と意味を解釈
- 「とんとん拍子」の類語や類義語・言い換え
「とんとん拍子」とは?
「とんとん拍子」とは「物事が早く具合よく進んでいくさま」のことを指して表現する語です。
- 「とんとん拍子」の読み方
「とんとん拍子」の読み方
「とんとん拍子」は「とんとんびょうし」という読み方をしますが、特別に難しい読みではありませんので、ここでしっかりとチェックしておくことで誤読がないようにしておきましょう。
「とんとん拍子」の語源
「とんとん拍子」の語源は、「とんとん」が、擬音と言われている語句で、主に舞台などで手拍子に合わせて足でリズムを取っていく「とんとん」という音から来ています。
そこから「順調に進むこと」や「スムーズに進行していく」という意味で解釈されるようになってきたのです。
また「拍子」は「物事の進む度合いが勢いのあるさま」という意味があるいことから、この2つの言葉が組み合わさることで、「物事に勢いがついてスムーズに進むこと」を「とんとん拍子」という表現で使うようになったとされています。
「とんとん拍子」の表現の使い方
「とんとん拍子」は、「物事の流れが留まることなく、スムーズに進んでいく」という意味になるので、何か計画を進めていく中で、何の障害や課題なく事が運んでいくような場合に使われることになります。
「とんとん拍子」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「とんとん拍子」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「とんとん拍子」を使った例文1
- 「とんとん拍子」を使った例文2
「とんとん拍子」を使った例文1
「あんまりとんとん拍子に計画が順調に進んでいるので、何か自分の気付いていない落とし穴があるような気がしてならないのです」
仕事でもプライベートでも、取り組みが何の問題もなくスムーズに進んていくことは大変いいことです。
しかし、あまりにサラリと進んでいくので、逆に何かどんでん返しが起こりそうな予感がするでしょう。
心配し過ぎることはよくありませんが、このような場合には慎重に事を進めることが必要です。
「とんとん拍子」を使った例文2
「仕事の成績が順調に伸びていき、大きな業績を残していったことで、とんとん拍子に出世して行ったのです」
仕事で大きな成果を生み出すようになると、それだけで「とんとん拍子」に昇進・昇格することがあります。
現代のビジネス環境では、昔の年功序列ではなく、実力主義にシフトして行っていますので、若くして「とんとん拍子」に出世していく人もたくさんいます。
「とんとん拍子」の類語や類義語・言い換え
「とんとん拍子」を他の言葉言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるのかを見ていくことにしましょう。
- 「破竹の勢い」【はちくのいきおい】
- 「弾みがつく」【はずみがつく】
「破竹の勢い」【はちくのいきおい】
「破竹の勢い」という言葉が「とんとん拍子」の類義語として挙げることができ、「勢いが激しく留めることができないこと」、あるいは「猛烈な勢いで物事が進んでいくこと」という意味で使われています。
まさに「突進している」という感じです。
「弾みがつく」【はずみがつく】
「弾みがつく」という言葉でも言い換えることができますが、「当初の状況に比べてさらに勢いづくさま」、「さらに活き活きとした様子を見せること」、「活況を呈する」といった意味合いのある表現です。
「とんとん拍子」の意味や活用シーンを紹介してきましたが、この言葉を使う時は、非常に勢いのあることを印象付ける言葉なので、私達の身近な環境においても、この言葉が出て来る場合は、どのようなことで物事が進んでいるのかを注意深くみていくことで、興味深い点が再発見できるかもしれません。