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「滞在」の意味・類語【使い方や例文】

「滞在」という言葉を聞くと、まず旅行をイメージする人も多いでしょう。

そんな人にとっては、ワクワク楽しい気分になる言葉ですが、出張が多い人にとっては、この言葉には仕事のイメージが強く、決して楽しい気分にはならないでしょう。

ここでは、日常的によく使われているこの「滞在」という言葉について詳しく解説していきます。

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「滞在」の意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「滞在」の意味とは?
  • 「滞在」と「在住」の違い
  • 「滞在」の言葉の使い方
  • 「滞在」を使った例文・短文(解釈)
  • 「滞在」の英語と解釈
  • 「滞在」の類語や類義語


「滞在」の意味とは?

「滞在」の意味とは?

「滞」は、「物事が進まなくなる」や、「流れているものが止まる」といったことを意味していて、「在」には、「いること」や、「あること」という意味があります。

これら2つの漢字からなる「滞在」は、「家から離れた場所に、ある期間とどまること」という意味になります。

  • 「滞在」の読み

「滞在」の読み

「滞在」「たいざい」と読む言葉です。

「停滞(ていたい)」「渋滞(じゅうたい)」など「滞」「たい」と読む言葉や、「存在(そんざい)」「所在(しょざい)」など「在」「ざい」と読む言葉は日常的によく使われていることから、この言葉を読み間違えることは少ないのではないでしょうか。



「滞在」と「在住」の違い

「滞在」と「在住」の違い

「滞在」「家から離れた場所に、ある期間とどまること」という意味の言葉ですが、「在住」は、「その場所に住んでいること」を表す言葉です。

「滞在」は一時的にどこかにとどまっていることを表しているのに対し、「在住」という言葉は、ある場所に住んでいる、つまり、一時的に、という意味合いは含まれていないという違いがあります。

「滞在」の言葉の使い方

「滞在」の言葉の使い方

「滞在」という言葉は、宿泊施設に泊まることを表す場合は「ホテルに滞在する」、ある場所に行っていることを表す時には「兵庫県に滞在する」のように使います。

又、宿泊期間や旅行期間などのことは「滞在期間」、宿泊先や旅行先などのことは「滞在先」などと使われます。

「滞在型レジャースポット」「滞在型療養施設」「滞在型観光」といった言葉を聞くことがありますが、この「滞在型」は、「その場所に留まって」という意味で使われています。

日帰りではなく、何日もその場所に留まってレジャーを楽しんだり、療養したり、観光したりすることを表します。



「滞在」を使った例文・短文(解釈)

「滞在」を使った例文・短文(解釈)

「滞在」という言葉の意味や使い方を解説してきましたので、ここでは「滞在」を使った例文をご紹介します。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「同じ旅館に長期滞在していると、自分の家にいるような気分になってきます」

宿泊施設に泊まっている時には、短期の滞在であれば、いつもと違う場所で寝泊まりしているという新鮮な気分を味わえますが、1週間も2週間も同じ部屋で宿泊を続けているうちに、新鮮さは無くなります。

そのかわりに、我が家にいるような落ち着いた気分を味わうことができるものです。

例文2

「旅行先の長崎に滞在中は、ずっと雨が降っていました」

旅行中に雨に降られると、予定していた場所に行けなくなったり、スケジュールを変更しなくてはいけないケースもあります。

旅行期間の全日程が雨天というのは、不運ともいえることですが、雨が降ったからこそ見ることのできる景色に感動したり、雨が降らなかったら訪れなかった場所で良いことがあったり、雨天ならではの楽しみ方や、雨天に感謝をするということもあるでしょう。

例文3

「滞在していたホテルで使っていた空気清浄機が気に入って、帰宅後すぐに、同じものを買いにいきました」

ホテルの部屋に置いてある空気清浄機やドライヤーなどの電化製品が使い易く、同じものを買い求めた経験のある人もいることでしょう。

又、ホテルのシャンプーやボディーソープなどのアメニティーが気に入って、それがきっかけで、同じものをずっと使い続けているという人もいるといいます。

ホテルに滞在すると、使ったことのないものをお試しで使うことができるというメリットもあります。

「滞在」の英語と解釈

「滞在」の英語と解釈

「滞在」を英語に訳す場合は、「stay」という単語を使うのが一般的です。

この「stay(ステイ)」は、「ホームステイ」「ショートステイ」など、日本語としても使われているのを見たことがある人もいるでしょう。

「stay」の他にも、「訪れる」という意味の「visit」という単語を使うこともできますので、文章の内容に応じて使い分けするのが良いでしょう。

「滞在」の類語や類義語

「滞在」の類語や類義語

「滞在」の類語には、「滞留」「逗留」「在留」があります。

この項では、これらの類語について詳しく解説します。

  • 「滞留」
  • 「逗留」
  • 「在留」

「滞留」

「滞留」「たいりゅう」と読み、「旅先にしばらくの間とどまること」という意味があります。

その他に、「停滞」という意味で使われることもあります。

「会社を退職して、半年間北海道に滞留していました」「ストレスで体調を崩してしまったので、温泉地に滞留して療養したいと考えています」「あちらこちらの観光地を回る目まぐるしい旅よりも、1か所に滞留するようなのんびりした旅の方が性に合っています」のように使います。

「逗留」

「逗留」「とうりゅう」と読みます。

「逗」には「とどまる」という意味があり、「逗留」という言葉には、「旅行先などにしばらくの間とどまること」という意味があります。

「この旅館は、かの文豪が逗留していたことでも有名です」「あの島に逗留していた間は、毎日のように釣りを楽しんでいました」「友人と2人で、海辺にあるおしゃれな療養施設に逗留する計画を立てています」

というような使い方をします。

「在留」

「在留」「ざいりゅう」と読みます。

「ある場所にしばらくとどまること」という意味があり、主に、海外に住む場合に使われます。

「在留資格」「在留審査」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

「妹は現在ハワイに在留しています」「日本に在留している外国人に人気のスポットになっています」「あの時代に一人で海外に在留することは、とても勇気のいることだったでしょう」のように使います。

icon まとめ

「滞在」という言葉について詳しく解説してきました。

この言葉については、すでによく理解しているという人の中には、「滞在」「在住」の違いはよく分かっていなかったという人もいるのではないでしょうか。